メランコリア

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女たちの戦争と平和資料館(7/3~11/30)@wamアクティブ・ミュージアム

2014-08-22 13:27:46 | アート&イベント
女たちの戦争と平和資料館(7/3~11/30)@wamアクティブ・ミュージアム

wamアクティブ・ミュージアム
〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル2F Tel: (03) 3202 4633
地下鉄東西線「早稲田駅」から徒歩5分
開館:水~日曜日 13:00~18:00

実は、行って来たのは先週の水曜日、13日のこと。
番組で知って、以前から興味を持っていた問題だったから、重さを覚悟の上で訪ねた。

教会が入っている古いコンクリートビルの2Fの奥で、平日のせいかひっそりとしている。
展示物は証言のパネルと、寄贈された証拠品が数点、関連の蔵書、ビデオ。
事務所のように簡素で、広くはないが、イスがたくさん用意されていて、パネルをじっくり読むことができる。

昼12時過ぎ頃に入ったと思うが、気づけば17時過ぎていた/驚
想像を超える証言の数々。知らなかったことばかり。これからもっと知らなければならないことばかり。
そして、自分の小さなブログで、一体どう書き残したらいいのか途方に暮れて、今日になってしまった。

今回の特別展は、1冊の本にまとめてあり、一部最新の展示以外は大体載っているとのこと。
とりあえず、その本を買ったので、じっくり読み、その感想メモは、また改めて書くとして、
ここでは、この日見たことをかいつまんでメモすることにした。
なので、読書後のメモと若干ズレることがあるかもしれないのはご了承ください。


日本軍「慰安婦」問題 すべての疑問に答えます。
アクティブミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)/著
(市販されていて、近所の図書館で検索したらヒットしたので、ぜひ手にとってみてほしい1冊


長々とメモを書く前に、ふと気づいたのは、
毎年、終戦記念日前後には、戦争もののスペシャルドラマが放送されるけれども、
慰安婦について触れているものはないに等しいのでは?

大体が、真面目な青年が「お国の宝」として戦地に送られ、家族が泣くというストーリー。
その影に慰安婦問題があったことが伏せられているのは、なぜか?

今回の企画展のテーマは、教科書から「慰安婦」に関する記述が消えた、という問題だった。
そして、その裏には政府からの圧力があったという。
もっとも衝撃を受けたのは、NHKにも圧力がかけられ、「慰安婦」というワードが検閲に近い扱いを受けているというパネル展示だった。

「平和・平等・自由」を謳いながらも、一方では勇気をふり絞った女性たちの声が消されているということ。
戦争を知る人たち、原爆被害者が高齢で亡くなっていると同様に、かつて性暴力を強要された女性たちも高齢化している。
映画、ドラマなどのメディアですら隠されているこの問題について、当事者の日本だけでなく、
世界中がもっと注目すべきだと痛切に思った。



【館内の展示概要】


1.前室

アジア各国の日本軍による性暴力被害女性らのうち、勇気をふり絞って顔を明かし、証言しはじめた女性たちの写真が出迎える。
フィリピン、韓国の方が多い。日本が政略した東南アジアから連れ去られてきたり、国内の貧しい少女たちもいることに驚いた。

2.展示スペース「企画展 中学生のための「慰安婦」展+
以前催した展示に、新たに現時点での情報と解釈を追加したアンコール企画とのこと。
1人1人の生々しい証言、当時の施設の貴重な写真などが展示されている。

3.オープン・スペース
大きなテーブルがあって、そこにもパネルがあり、関連書籍をゆっくり読むこともできる。

4.販売コーナー
関連書籍、証言などを記録したDVDなどが売られている。

5.ビデオ・ブース
「慰安婦」被害女性の証言、「女性国際戦犯法廷」の全審理の記録などがビデオ、DVDで視聴できる。

6.松井やよりコーナー
wamを考案した元朝日新聞記者で、女性活動家。当日はよく分からなかった。
ここにも関連書籍が本棚にぎっしりと並んでいた。

7.資料閲覧コーナー
書籍だけでなく、マンガ、絵本、機関誌など、さまざまな資料が閲覧できる。


展示のより詳しい内容については別記します。



帰りに、アクティブ・ミュージアムと地下鉄駅の中間にある神社にも寄ってみた。

穴八幡宮
 

 

 

 

 


「皆が幸せになれないうちは、個人のしあわせはあり得ない」
という宮沢賢治の言葉を想いながら参拝していたら涙が出てきた。


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