メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

ミキハウスの絵本 『北守将軍と三人兄弟の医者』 宮沢賢治/作 三起商行

2022-12-05 14:23:17 | 
2021年初版 絵/スズキコージ

「作家別」カテゴリー内に追加します

青空文庫

三起商行の宮沢賢治の絵本シリーズの1冊
ちょっと日本離れしたイラスト


スズキコージ
1948年 静岡県浜松市生まれ
東京芸術大学、武蔵野美術大学などに“モグリ”で出入りしながら
美術、哲学に触れる

赤坂の天ぷら屋でバイトをして絵を描いていた時
アートディレクターの堀内精一氏に見出されて
『平凡パンチ』誌上の活躍がはじまる




3人の医者の名前とかが原文とかなり違っているらしい

文章が575みたいにリズムがある


【内容抜粋メモ】





人の医者 リンパー先生
馬や羊の医者 リンプー先生
草や木の医者 リンポー先生の3人兄弟

そこに大勢の兵隊を引き連れてソンバーユー将軍がやってくる
みんな灰色でボサボサしてて幽霊みたい





砂漠で30年も戦って
敵は脚気で死んだために凱旋した

将軍:
10万人いたのが9万人まで戻ってきた
例え戦死しなくても30年の間には1割ぐらいは死ぬんじゃないか
門を開けてくれ







宮殿から使いが来て
将軍は馬から降りようとするけれども
鞍と体がくっついておりられない

鮒よりひどい近眼の迎えの大臣(w)は
謀反だと思って帰ってしまう







将軍は慌ててお医者さんに診てもらう

最初は人間のお医者さん
薬でバシャバシャ洗ってもらうと
すっかり若返ったように顔色も良くなる








掛け算や足し算が1割ほどズレていたのも治るのが面白い
一体どんな薬なんだろう?

もじゃもじゃしたのはどうしたらいいかと聞くと
隣へ行けと言われて馬を診てもらう

薬を食べさせると辛い煙を出して
滝のような汗をかいて
するっと将軍はおりれる

しっぽを引っ張ると塊ごと取れて
すっかり身軽になる馬









となりの木のお医者さんに診てもらう
粉の薬をふりかけて
赤いうちわで扇ぐと

もじゃもじゃは真っ赤になって
ツルツルになり
将軍は30年ぶりに笑う









馬に乗って兵隊のもとに戻り
兵隊にも粉をふり元気が戻る







王様は将軍にこの国の高い位になってくれと頼むが
すっかり気が抜けて暇をもらって故郷に帰りたいと言う将軍







将軍の代わりに5人の大将の名前をあげよといわれ
4人+医者の兄弟3人を国の医者にお願いする


そのまま生まれた村に帰り
粟を少しまいて一口食べただけ
水をがぶがぶ飲む将軍







それも飲まなくなり
時々空を見上げてしゃっくりするw

その後姿が見えなくなり
仙人になったと思った村人はお堂を作って祀る







リンパー先生:
将軍の体をよく見て知っている
きっとどこかの林の中に骨があるに違いない








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