メランコリア

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心の中のベストフィルム~劇場版『銀河鉄道999』(1979)

2006-12-17 17:54:21 | 映画
劇場版『銀河鉄道999』(1979)
原作:松本霊士 監督:りん・たろう
声の出演:野沢雅子 池田雅子ほか ナレーション・城 達也

毎年、年末になるとテレビでOAされていた今作は、TVアニメシリーズとともに
わたしの中でのアニメ映画ベスト3に入る(監修が市川崑なのに驚いた!
テーマ曲は言わずと知れたゴダイゴの♪THE GALAXY EXPRESS 999
TVアニメのオープニング、エンディングとともに忘れられない名曲のひとつ。

キャプテン・ハーロッククイーン・エメラルダスなどそれぞれ主役級の
キャラクターたちが大集結していて、鉄郎の母が機械伯爵に殺される冒頭から
謎の女メーテルと出会って999のパスをもらい、トレードマークの穴のあいた帽子と
マント、戦士の銃をもらって、機械伯爵に復讐し、終着駅アンドロメダを破壊するまで
詰め込みすぎるくらいエピソード盛りだくさんな壮大なドラマ。

これは、少年が悲しみを乗り越えて、敵と闘って大人になるカンペキなる
イニシエーション(通過儀礼)を描いている。
メーテルは永遠のファムファタル(宿命の女性)。
謎の美女でありながら、同時に母性そのものでもある。

改めて見直すと「人のカラダを材料にして星が作られている」ってどうゆう仕組みなんだろう?w
現代のCGアニメに比べたらカクカクした動きの不自然さは否めないけど、
場末の酒場で美しい歌姫がわけありな表情でギターを弾き語ってる歌とかが
時代を感じさせて味わい深い

ラストシーンは『さよなら銀河鉄道999』のほうが感動的だった記憶がある。
今作では、メーテルは人間のカラダに戻してもらうために別れるといっているが
それはもう二度とは会えない永遠の別れを意味している。

「私は青春の幻影。少年にしか見えない時の流れの中を旅する女。
 メーテルという名が鉄郎の思い出の中に残れば、私はそれでいい。」

追。
写真は以前ドリンクかなにかのオマケについてたミニチュアフィギュア。
感動レポも台無しになりそうなしょぼい作り(メーテルの目がコワイ)だが、
もらったときはかなり嬉しかった/爆
こんなことして遊んでてだいじょぶか、わたし。


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2 コメント

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わぁぁ (osa)
2006-12-17 18:41:17
銀河鉄道999!!
私が初めて観た映画です。城達也のナレーションとゴダイゴの曲(挿入歌のTaking Offもよかった)のかっこよさにハマったクチです。

当時は松本零士のファンだったので、999も原作とギャップがありましたが、あれはあれでよかった。

改めてストーリーを思い出してみると、鉄郎って主人公のくせに全然活躍してないんですよね。人に助けられてばかりで、奮闘したのはハーロックとエメラルダスと、メーテルの親父さんだったような。

ちなみにいちばんかっこよかったのはアンタレスだと思います。
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アンタレスしぶいっ!!! (monty)
2006-12-17 18:56:24
実は原作のマンガはいつも挑戦しようとして挫折。
長い上にやっぱりアニメから入ったわたしとしては
物足りない感じが正直な感想でした。
でもいつか読破したいっ!!!
osaさんがゆってた城達也さんのナレーションも気をつけて聞いてみたらほんと渋くていい声ですねえ!
鉄郎が映画ではちょっとカッコ良くなっちゃってるのが最初は受け入れられなかったwけど、これはこれでいっか。
設定では15歳。まさに大人にさしかかる微妙なお年頃だったわけです。
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