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メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

職場を襲う "新型うつ"@NHKスペシャル

2012-05-09 16:31:18 | 日記
職場を襲う "新型うつ"@NHKスペシャル

最近、興味があるせいか、この手の番組は予録して見るようにしている。
今回は、うっかりしてて、親友のメールで気づいたけど(ありがとううう!

以下は、番組を見ながらのメモなので、正確性に欠けるかもしれないのはご了承くださいませ


仕事を突然休むなど、うつ傾向のある社員がいる企業を調査した結果、いると答えた企業は「約65%」
休んだ社員をカバーする人員がいなくて企業も疲弊しているのが現状。
心の弱さを鍛えるために自衛隊で訓練させたりしている会社もある(逆効果では・・・?

休業中に会社の福利厚生を利用して、海外旅行に行くなど、普段の生活には支障がないように見える社員も多く、
「病気療養中は、治療に専念するべし」と就業規則で決めても効果が上がらない。

ホワイトカラーだけじゃなく、肉体労働系にも増えている。
上司らが「家庭訪問」までして仕事復帰を促しているが改善せず。
不規則な食事・睡眠も助長して、「育て直し」が必要と思われている。

「若者は時代のカナリア」(時代の先取り)であり、早急な解決策が必要。
周囲からは「怠け者」「ヤル気がない」ように見え、これといったパターンが見当たらないが、
「家庭環境」が大きく関わっているのではないかと推測。

精神科医の診断では、症状は鬱と同じだが、同じ抗うつ剤では効かないいっそう本人を追い詰め、人を責める。


IT企業の一例をドラマ化して紹介してた中に、鶴見辰吾まで出てた!

【あらすじ】
ある新人社員Aは、上司から言われた小言が原因で自信を失い、長期休職してしまう。
不眠もあって、病院で「うつ病」と診断されホッとする。
ブログで会社や上司の悪口を書きまくって、そのブログはランキング1位となったが、
一時期は、同情的で賛同するコメントが多かったものの、次第に中傷や荒らしも出てくるようになる。
そのブログが会社にバレ、「解雇通告も考える」と言われ、さらに逆上する

オフ会に集まった4~5人の中で、もっとも理解のあった女性は実は臨床心理士で、
社員Aは、典型的な「新型うつ」だと教える。
高度経済成長期に産まれ、少子化、核家族化の中で過保護に育ち、他人とぶつかる機会もなく就職し、
ちょっとしたトラブルで自信を失い、心のバランスを崩していくのだと説明。

自分の生育歴に思い当たるものがあった社員Aは復職し、コミュニケーション不足を後悔して
何度も連絡をとってくれていた上司から「これからはもっと互いに話し合おう」と言われ、礼を言う。


【昔と今との違い】
1.昔のうつ病患者の性格傾向:「責任感が強い」「真面目」ひきこもりがちになる
  新型:「自己中心的」「他罰」→自傷、不全感、軽い自殺未遂を起こす

「社会の病」:社会構造の変化と密接に関係し、本人の生き方そのものと関係しているため、症状の区別が曖昧になり、治りにくい。

2.昔のうつ病にかかる原因:長時間労働、失業や、身近な人の死等の強いストレス
  新型:ささいなことで発症(考え方・性格に原因がある

3.昔の社会構造との関連性:高度経済成長期は生産性重視。働けばモノが手に入る(これってわたしが父に書いた手紙とまったく同じだ
  新型:不況で企業もかつかつなため、充分な社員教育が不可能
     New Economy:空気を読むなど、コミュニケーションスキルが重視され、適応のあり方が複雑化している
     (喋るのが苦手、コミュニケーションが苦手な人には生きづらい時代

4.教育改革:90年代から始まった「新学力観」=得点より意欲を重視・優位とする
 →周りからどう見られるか異様に気にしなければならない
 →他者と比較してばかりで、「自己肯定感」の低さ、自信のなさが根底にある
  自分の意志でやり遂げる経験が乏しいため、小さいことで自信を失ってつまづく

日本の子どもの「自己肯定感の低さ」は、世界と比較して突出している

5.昔の幸福観:勉強して→いい会社に入る=幸せ
  現代:この20年間で、それが幸せとは言い切れなくなった自分を作っていかなければならない時代


親子関係が大きく関係している
・親からどう見られているかを極度に気にして育ってきた。
「イイ子症候群」:言われたことをちゃんとする「手のかからないイイ子」にうつ病が多い、というのは、精神科医の常套句
周囲にアンテナを張り巡らせて、配慮し、ぎこちなく振る舞っている子どもに周囲が気づかない(このような闇は根深い

・母親の言いなり自信のなさ注意されたりするとバカにされたような気がして、他者を責め、自分を守ろうとする。
・様々な価値観との折り合いがつけられない
・自己紹介文にも母親の人間像を書いてしまう
・自分の感情がまったくない。空洞化していることに気づいて愕然とする


親の非常に教育的な厳しい「倫理観」が絶対視されていて、そこから動けない
・「柔軟性」がなく、倫理観にすがって状況を判断し、自分を苦しめる

【実例のカウンセリング】
長期休職で治療中の娘が書いた悪口日記を読んだ母親は愕然とし、娘の話をじっくりと聞き始めた。
「わたしにも同じことがあった」と母が話したことで、
「親もすべて正しい人間ではない」「人間はみんな間違えることがある」と娘は理解した。
「職場にもそれぞれのルールがある」と納得して復職した。

患者の精神的な幼さ、核家族化、ゆとり教育など人から怒られたり、ぶつかり合う経験が少ない
 思い込みに囚われると、物事の全体が見えなくなる


「人薬」:相談する人間の存在が大切
本当にいいのは、カウンセラーなどではなく、親密な会話が出来る仲間や同僚

「仕事薬」:自分で成し遂げたという自尊心、自己肯定観を仕事から与える


【新しい企業の動き】
・うつ病傾向があるかどうか社内でチェックする(これはどうなの?
・うつ病社員に合った配属先を定期的に話し合う
 例:データ入力が得意だがコミュニケーションが苦手な男性自分のペースでできる仕事を与えて、長期間労働が可能になった

・会社側としては、1人1人のために仕事を作るのは、すごい労力が必要だが、メンタル面には非常に良い
 企業も個人に合わせることが重要。

・現代の若者は、昔のように「エリート」や、「金持ちになりたい」などという願望はなく、
 安定した場所で、仲間と働きたいと思っている。
(この社会学者の青年は、若いのに的確に、ズバっとポイントを突く発言をしているなあ!驚

・総合職だけで占めるのではなく、一般職を男女平等に提供し、働く意欲のある人のニーズにも応える。
・中小企業側のおじさんからの「うつ病患者のカバーで周りに負担がかかっているのが現実」という意見が出て、
 「むしろ、その考えが時代遅れ」だと指摘されていた。
 「日本は“会社”でものを考えてしまうが、これからは“労働の質”の問題。

超えられないもの(親・会社など)にぶつかりながら、自分の論理力・屁理屈力・悪口力?を鍛える成長につながる
 理不尽な拘束を排除する


誰も認めてくれなくても、わたしはこれでいいんだと思える自分を作った時、
 初めてコミュニケーションが豊かに組み立ってゆく
 「甘え」や「怠け」と決めつけずに向き合っていく必要がある。




1月まで働いていた激務のカタログ仕事でも、急に欠勤したり、連絡もせず昼から出社してくるコや、
途中でとうとうダウンして、有給休暇を全部消化してたコがいたな←ちなみに同じ双子座で生真面目なコだった
みんな、あれからどうしてるかなあ???

その前の、校正の仕事場でも、会社に来なくなって、そのまま辞めてしまったコがいたのも思い出した。
昔ながらの社会や会社構造じゃ働きづらくなってきてるんだ。世の中は刻々と変化しつづけてるんだもの。
戦前・戦後を生き抜いてきた父世代は、粗食で育ってカラダも丈夫で長生き、福利厚生も充分、
たいがいのトラブルも仕方ないと我慢できたかもしれないけど、わたしはそんなに頑張りきれないのです。。