メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『しあわせなモミの木』

2010-12-22 19:43:13 | 
『しあわせなモミの木』童話屋
作:シャーロット・ゾロトウ 絵:ルース・ロビンス 訳:みらい なな

クリスマス本
オシャレな街並みに越してきた、粗末な身なりのおじいさんに不信感を抱く隣人たち。
枯れかかった貧弱なモミの木を買ってきて、陽に当て、水をあげ、
家の前の土におろした後も、冬はワラを敷き、小鳥にはゴハンをあげ、
毎日、毎日、それを繰り返すおじいさん。

気づけば、また冬になり、手入れのされなかった並木は枝だけになってしまったが、
おじいさんのモミの木は青々として、色とりどりの鳥が止まると、まるで美しく飾ったツリーのよう!

何年も先を見通して、命を丁寧に育てることの出来る人って心から尊敬してしまう。
なにせ、わたしはサボテンすらまともに育てられないので/猛省

作者のゾロトウさんもまた、自然と共に生き、家族と共に生きる、「ヒトと命を愛する人」だという。
いろんなタイプの生き方があってイイと思うけど、樹のように人も地に根を張って、
日常を愛せる人ってゆうのは、柔軟で強い人なんだ。

細かいところまで丁寧に描かれた挿絵は、色使いも優しくて、ホっとする





Christmas Night in Harlem/Paul Whiteman & His Orchestra


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