メランコリア

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ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『こちらブルームーン探偵社』シーズン5

2010-12-12 14:30:18 | ドラマ
『こちらブルームーン探偵社』 MOONLIGHTING(1985-1989)シーズン5
出演:シビル・シェパード、ブルース・ウィリス、アリス・ビーズリー、カーティス・アームストロング ほか

テーマ曲♪Moonlighting/Al Jarreau

あっちゅー間にもうラストシーズン/寂

第54話「ベビーの選択」
「視聴者が来た!」て喜ぶキャスト&スタッフw
舞台裏のセットまで見せて、ミュージカル仕立てのサービスっぷり!
マディのお腹の中のベビーになりきったオムツ姿のブルースが爆!父親もデビッドだと判明/驚
♪What a wonderful world や♪Sunny side of the street がこんなところで流れる!こんなリンクって!
シビルも本当に歌うまいんだ~!音楽もこのドラマの大きな魅力のひとつ。
でも犯人の逃げ方はベタすぎ

第55話「二人の絆」
気球で逃げるシーンあり。56話のラスト、大胆に胸のあいたフォーマルドレスでビリヤードするマディはセクスィ~!

第58話「男と女の闘い」
セクハラ問題を扱ってて面白い!オフィスが男女のチームに分かれて調査を進めるが、
デヴィッド側が気になるマディは、天井裏を歩いて忍び込む
ラストには珍しくNG集もあって、2人の息の合った感じが伝わってくる。

第60話「マディの悪夢」
首だけになったアグネスなど、スプラッタシーン満載 オチもよく分からなかったし。

オープニングテーマの声が出なくて、「8時に移ったことをアルに伝えてない」ってw
シビルが歌ってやっぱ上手い!ブルースが歌うと「売れないバンドみたいよ」w

第63話「いとこはライバル」
このエピソードが本ドラマ最後に咲いた華だったな。
マディのいとこ役のヴァージニア・マドセンもステキな女優さん。
その後気になっていろいろ観た中でも『キャンディマン』 (1992) とか怖くて面白かったのを覚えてるv
使われた音楽はテンプスの♪Just My Imagination

第64話「特別な一日」
『ツイン・ピークス』でローラの母役だったグレイス・ザブリスキーが出てる
ビオラの家族のバタバタと、陪審員に選ばれたアグネスの話が絶妙に絡んで泣ける脚本。

第65話「殺し屋のセレナーデ」
今度は『ツイン・ピークス』でローラの父役だったレイ・ワイズだ!これは偶然なのか???驚
マディをガードする刑事役のジョセフ・ハッカーもステキ
「崖っぷちの女は、崖っぷちなことを考えるものよ」ってセリフが効いてたよなぁ~!
「Desparate woman thinks desparate things」だっけ?(自信なし

第66話「さよならブルームーン」
そして、とうとう最終話は突然やって来た。
バートとトピストの結婚が決まり、アニーの夫が訪ねてきて、
妻の浮気をライバル社に依頼したため、探偵が勘違いしてバートをつけ回し、顎を砕いてしまう
お馴染みのドタバタになって、プールに次々落ちてゆき、警察沙汰になる。
オフィスに戻ったデヴィッドは、セットが片付けられてゆくのを止めようとするが、
ABCスタッフからドラマ打ち切りを言い渡される。
「あと10分でなんとかしよう!」と駆け回るマディとデヴィッド
突然死んでしまったマギラカティに「本当は心臓が悪いんじゃなくて、出番がなくなったんだ」とか、
「外の景色をどこへ持っていくの?!外の景色を返して!」て今でも笑えるセリフw
虚構の世界がどんどん崩されてゆくシーンは、『ネバーエンディングストーリー』みたいだね。。


特典の監督コメンタリーは、ウォルター・ビショップ役のデニス・デューガン!映画監督になったんだ。
「ファンの声ですぐ出番がなくなりましたが」てw 「シビルは笑いをとるためなら何でもした」
主な脚本を書いていたグレン・キャロンを絶賛してる。「セリフが多くて編集も少なかった」

デニスは、突然体調不良になった俳優の代役として、プロデューサー「サイ」役で出た/驚
彼のセリフはいまだに覚えてる名台詞だった。

「ロマンスはもろいものだ。壊れたらそれまでさ。恋に落ちた2人をファンは愛した。
だが、恋に落ちたら、いずれは着地せにゃならん。互いを気遣う姿が魅力だった。
気遣いたくない時も気遣ってた。これ以上はムリってほどにな」


これはすべてのラブロマンスものに当てはまるよね。

5年間続いた大ヒットドラマの名シーンを振り返って、寂しさが押し寄せてくる終わり方だったけど、
こうしてちゃんとファンの熱望によってDVD化もされたし、2人にまた会いたくなった時は、
その出会いのファーストシーンから繰り返し、繰り返し観れるんだv

グレン・ゴードン・キャロンは今ではあの『ミディアム』を撮ってるとのこと!
待っていたシーズン5がやっとレンタル解禁になったv
こうして俳優も監督も1つの仕事が次の仕事につながってゆく世界なんだな。
まあ、どんな仕事も、ひとつひとつの出会いの縁もそうなんだろうけど。始まりがあって終わりがある。
観ているほうとしては、その役の人物がそのままその人生をどこかで生きている気がするんだ。


そして、これが本当に最後の最後のシーン。
曲は、♪We'll Be Together Again/Ray Charles and Betty Carter

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『転々-てんてん-』(2007)

2010-12-12 14:18:10 | 映画
『転々-てんてん-』(2007)
監督・脚本:三木聡 原作:藤田宜永
出演:オダギリジョー、三浦友和、小泉今日子、吉高由里子、岩松了、ふせえり、松重豊、鷲尾真知子、石原良純、岸部一徳、広田レオナ、ブラボー小松、平岩紙、横山あきお、石井苗子、風見章子、笹野高史、宮田早苗、麻生久美子(友情出演) ほか

「町で岸部一徳を見かけると、いいことあるらしいよ」

trailer

story
幼い頃、親に捨てられ、大学で法律を学びつつ8年間も在籍したまま、80万円もの借金をこしらえて、
「3色ハミガキチューブを買えばなにか変わるかもしれない」なんてゆってる竹村の部屋にいきなり入ってきた借金とりの福原。
翌日、「東京を一緒に散歩してくれたら100万円をあげよう」と持ちかける福原。
老後は一緒に散歩して余生を過ごそうと思っていた妻が、
若い男と遊び歩いていたと知って逆上し殺してしまったから、
霞ヶ関の警視庁に自首しに行くまで、思い出の場所を歩きたいというのが理由。

渋々連れ回される竹村だったが、以前、福原がニセ家族の仕事をした時に
ニセ女房だった紀子の家に厄介になるにつれ、ニセ家族がなんだかホンモノっぽく感じられ、
子どもの頃に叶わなかったジェットコースターに乗ったり、7~8年ぶりに本気で怒ったり、泣いたり・・・
そして、「シャバで最後に食べたいカレー」を食べ、とうとう自首する日がやってきた。。


『時効警察』のメンバで撮った映画。
ちょうど今と同じ、イチョウがまっ黄色に染まった並木道の季節。
有楽町、阿佐ヶ谷、浅草の花やしきなどなど、どこか見慣れた街並みが背景になっている。
むさいおじさんと青年のゆるゆる話から急にじぃーんとして泣かされてしまうオチってパターンはズルい!

町の時計屋さんてどうやって生計を立てているんだろう?とか、(わたしも気になる!肉屋さんて・・・
OLがランチに行く時ってなぜ財布を上に向けて持ってるんだろう?とか
ハンガーを頭にかぶると首が回るようになる(コレ、モーレツ試してみたい・・・
みたいな素朴な日常の疑問やらのネタは時効の雰囲気そのままw

オダジョーらが自首までのブラブラをしている間、一方で妻の職場の岩松×ふせえり×松重豊チームは、
心配してお見舞いに行こうとするけれど、何かしら邪魔?が入って、なかなかアパートまでたどり着けないのがミソ。
「つむじが崖のニオイ」って・・・

なんといっても二枚目俳優・三浦友和さんがだらしなく髪を伸ばした借金とり役って意外/驚
どこかロマンチストで、最初は胡散臭いおじさんが、ラスト近くにはカッコよく見えるからフシギ。

平岩紙ちゃんがコスプレしてたり、三日月しずかがカメオ出演してるのもファンには嬉しい仕掛け満載v
うしろ向きに歩くと若返るってシーンでは、大ベテラン・風見さんの老婆演技も年季が入ってて感動した
音楽は鈴木慶一とムーンライダース?これも味があって映画にぴったりv


「目的地があるのは散歩って言わないんじゃないか?」


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