メランコリア

メランコリアの国にようこそ。
ここにあるのはわたしの心象スケッチです。

『マシニスト』(2004)

2010-04-26 13:57:21 | 映画
『マシニスト』The Machinist (2004)スペイン=アメリカ
監督:ブラッド・アンダーソン
出演:クリスチャン・ベイル、ジェニファー・ジェイソン・リー、アイタナ・サンチェス=ギヨン、ジョン・シャリアン、マイケル・アイアンサイド、ラリー・ギリアード・Jr、レグ・E・キャシー、アンナ・マッセイ ほか

久々動画サイトをチェックしていて、GyaO!で発見。
以前からショッキングなジャケが気になっていて、観始めたらそのまま惹きこまれて全部観てしまった。
とにかく、役作りのために30キロも痩せたクリスチャン・ベイルが1人勝ち。
なぜこんなに痩せて、不眠状態なのか、謎がどんどん深まって、最後の最後で納得するまで目が離せない。
ジェニファー・ジェイソン・リーは大好きな女優。こうゆう翳のある汚れ役をやらせたらピカ一v カッチョいいなあ!

story
トレバーは不眠症が続いて1年にもなる。日々やせ衰え、体重が減っていく記録をつけている。
心の拠り所は、娼婦のスティービーと、空港の深夜勤務のウエイトレス、マリア。
働いている夜勤の工場で主任に目を付けられ、休憩時間にアイバンと名乗る見知らぬ同僚に声をかけられる。
その日から少しずつトレバーの身辺がズレてゆく。
アイバンに気をとられている間に、同僚ミラーが機械にはさまれ片腕を切断。
トレバーは責任を問われ、仲間から気味悪がられる。

冷蔵庫に妙な絵と、最後「ER」で終わる単語のメモが貼られるようになり、侵入者に怯える。
ミラーの復讐か?訪ねると、会社からの補償金で余裕のある生活を送っていた。
アイバンの赤い車を見つけ、ナンバーを覚えて住所を聞くが教えてもらえず、「事件なら教えられる」と聞き、
自ら車の前に飛び出してひき逃げの申告をして、ナンバーを調べてもらうと、
それは1年前に廃車にした自分の車だった。。


洋画を観るのも久しぶり。繰り返されるデジャブ、どこまでが現実で、どこからが妄想か。
「不眠で死んだって話は聞いたことがないからね」ってセリフがあるけど、
人間は3~4日寝ないだけで幻覚&幻聴を起こして、それが続くと発狂するなんてことも聞いたことがある。

普段は温厚で礼儀正しい青年と思われる主人公が、罪悪感による寝不足によって
記憶は混在してとぎれがちになり、存在しないものまで見えるようになる。
決してあり得ない恐怖ではなく、身近で、起こりうる恐怖だから、現実味がある。


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