『さすらい』~IL GRIDO(1957)イタリア
監督・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ 音楽:ジョヴァンニ・フスコ
出演:スティーヴ・コクラン、アリダ・ヴァリ、ドリアン・グレイ、ベッツィ・ブレア、リン・ショウ ほか
近所のレンタル屋の1週間100円VHSシリーズ。
以前観た『情事』、『欲望』、『夜』、『太陽はひとりぼっち』を撮ったアントニオーニ監督作。
▼story
イルマは出稼ぎ中の夫が死んだ報せを受け、7年間暮らして娘もいるアルドに別れを告げる。
イルマの浮気も家を出ることも理解できずに苦しむアルドは、娘ロジーナを連れてあてのない旅に出る。
最初に訪れたのは昔の恋人エルヴィア。ダンスに行ったりしても心の傷は癒えない。
ヒッチハイクで日雇いの仕事をしていたが、途中で降ろされたスタンドのオーナー、ヴィルジニアとも
娘に見られて気まずい思いをし、ロジーナをイルマの元へ帰し、再び別の仕事場に移る。
そこで出会った気儘な女アンドレイーナは明るく振舞っていても悲しい娼婦。。
アルドはふらっと故郷に帰ると、そこは飛行場建設でモメて、かつて勤めた工場も閑散としている。
イルマには別の男との子どもがいるのを見て、アルドはふらふらと工場に向かった。。
日雇い労働者の放浪と、男女のこんな物語りは今でもよくある話なんだろうな。
次から次へと美女が出てくる、ドンファンみたいな主人公の話は、フェリーニ映画のマストロヤンニを思い起こさせる。
風来坊な暮らしで女にモテるならいいじゃないかって思っても、本人は昔の女、娘、生まれ故郷のことが一時も忘れられないんだから不幸に違いない。
それにしても夫の出稼ぎ中に他の男と7年間も暮らして、娘もできたのに夫が亡くなったのをキッカケに別れて、別の若い男と暮らすイルマって女性も理解しがたい。
それこそ監督が何度も繰り返し描きたかった「愛の不毛」ってやつか。
でも、愛の不毛をいくら一生懸命イタリア人に説明しても、そっちのほうが不毛だと思うんだけど
とにかく、いくら絶望したからって意味もなく人が死ぬラストはよくない。唐突じゃないですか監督さん?
行って責任者に「仕事あるかい?」て聞けば即答してくれる日雇いのゆるいシステムにちょっと驚く。
どこもこんな感じなのかな?こうゆうシステムも必要だよね。いろんな働き方が選べるって大事だと思う。
金になる相応の技術を持ってて、身体ひとつで生きていけるっていうのもステキ
会社で「技術士」の月刊誌も扱っていて、技術者の中からさらに資格を持った技術士を育てることが、
これからの日本の産業や経済を救う、みたいなことが書かれてて納得。
それには「プロフェッション」としての誇りと責任感が必要だし、それ相応の優遇もされないといけないとか、
医師や弁護士ばかりが増える世の中よりも技術士が増える世の中にしないとダメだとか。なるほど。
▼技術士(ウィキ参照)
監督・脚本:ミケランジェロ・アントニオーニ 音楽:ジョヴァンニ・フスコ
出演:スティーヴ・コクラン、アリダ・ヴァリ、ドリアン・グレイ、ベッツィ・ブレア、リン・ショウ ほか
近所のレンタル屋の1週間100円VHSシリーズ。
以前観た『情事』、『欲望』、『夜』、『太陽はひとりぼっち』を撮ったアントニオーニ監督作。
▼story
イルマは出稼ぎ中の夫が死んだ報せを受け、7年間暮らして娘もいるアルドに別れを告げる。
イルマの浮気も家を出ることも理解できずに苦しむアルドは、娘ロジーナを連れてあてのない旅に出る。
最初に訪れたのは昔の恋人エルヴィア。ダンスに行ったりしても心の傷は癒えない。
ヒッチハイクで日雇いの仕事をしていたが、途中で降ろされたスタンドのオーナー、ヴィルジニアとも
娘に見られて気まずい思いをし、ロジーナをイルマの元へ帰し、再び別の仕事場に移る。
そこで出会った気儘な女アンドレイーナは明るく振舞っていても悲しい娼婦。。
アルドはふらっと故郷に帰ると、そこは飛行場建設でモメて、かつて勤めた工場も閑散としている。
イルマには別の男との子どもがいるのを見て、アルドはふらふらと工場に向かった。。
日雇い労働者の放浪と、男女のこんな物語りは今でもよくある話なんだろうな。
次から次へと美女が出てくる、ドンファンみたいな主人公の話は、フェリーニ映画のマストロヤンニを思い起こさせる。
風来坊な暮らしで女にモテるならいいじゃないかって思っても、本人は昔の女、娘、生まれ故郷のことが一時も忘れられないんだから不幸に違いない。
それにしても夫の出稼ぎ中に他の男と7年間も暮らして、娘もできたのに夫が亡くなったのをキッカケに別れて、別の若い男と暮らすイルマって女性も理解しがたい。
それこそ監督が何度も繰り返し描きたかった「愛の不毛」ってやつか。
でも、愛の不毛をいくら一生懸命イタリア人に説明しても、そっちのほうが不毛だと思うんだけど
とにかく、いくら絶望したからって意味もなく人が死ぬラストはよくない。唐突じゃないですか監督さん?
行って責任者に「仕事あるかい?」て聞けば即答してくれる日雇いのゆるいシステムにちょっと驚く。
どこもこんな感じなのかな?こうゆうシステムも必要だよね。いろんな働き方が選べるって大事だと思う。
金になる相応の技術を持ってて、身体ひとつで生きていけるっていうのもステキ
会社で「技術士」の月刊誌も扱っていて、技術者の中からさらに資格を持った技術士を育てることが、
これからの日本の産業や経済を救う、みたいなことが書かれてて納得。
それには「プロフェッション」としての誇りと責任感が必要だし、それ相応の優遇もされないといけないとか、
医師や弁護士ばかりが増える世の中よりも技術士が増える世の中にしないとダメだとか。なるほど。
▼技術士(ウィキ参照)