◆想定内ではあるが◆ ３４４７

『やあ、翁さん、こんちわ、陽気が不順で体調を崩しそうだよ、いよいよ寒い季節になるわ、ハハハハ。あのね、日曜のこの時間にどこに出かけるね、奥さんも一緒？、じゃない。昨日も午後から出かけて遅くに戻ってきたそうで。八郎さんが夕方７時頃家の前を通ったら明かりが消えて雨戸も開けっ放しだったって。余計なお世話だが、奥さんが体調を崩したのではないだろうね？、ええ入院？』

『どうも、茂さん、もうストーブを焚いているよ。頭痛がして鼻水が、風邪薬を飲んだわ、どうも抵抗力が低下をして、ファハハハ。いやあ、察しがいいね、隠してもしょうがないからだが、一昨日の早朝に体調を崩して入院をして。まあ、幸いに検査の結果で２週間ほどだそうで、本人も意外に元気で。面会時間が午後からなので、この時間だわ。そんなわけで、来月の “空っ茶会” に参加を出来そうもなくて』

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『翁さんも気が休まらないな、でも２年前のように長期入院（４ヶ月）にならなくて良かったね、お互いに適度の静養だと思えば、ハハハハ。まあ、笑っている場合でもなかろうが、何か手助けをすることがあったら、車の運転手もやるよ。良ければ夕飯も用意をするからね。老々介護が社会問題にもなっているが、それを頑張っているだけでも立派だと思うわ。そうか、一昨日、日帰り温泉に行ったのは詭弁で病院だったのだな、ハハハハ』

『老々介護の社会問題は、多くが人間関係が疎遠になり物心でのサポーターが身近にいないから、一家庭で苦労を背負い込んでしまう、民生委員なんて役には立たないし、ハハハハ。しばらくは一人暮らしだが、それなりに暮らしのチャンネルの切り替えも出来て混乱はないわ。・・・・ただ今度の病院は車で３０分ほど、それも市街地で交通の混雑が。助けが欲しいときには連絡をするが、何とか頑張るわ』

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あとがき＝＝入院の要領は会得しているから、いざという時の準備は手早いよ、そして生活の切り替えもね、ガハハハ＝＝放念の翁