『やあ翁さん、大分秋めいてきたわ。どうだい体調は?、草刈を始めたようだな、翁さんがしばしば言うが、体を動かすから元気でいられる、元気だから体が動くのではないわ、ファハハハ。だから、体を動かさなかったら、どんどん体力は落ちていくよ。翁さんは死ぬまでゴルフをしたいそうだが、その気持ちが大切だな、ファハハハ』
『やあ、八郎さん、隣の洋次さんが亡くなったそうで、まだ若いだろう?、73歳かさ?。建具職人を止めたら、一気に老け込んだようだが、真面目一途で趣味も持たなかったようだな、ハハハハ。建具の技は匠に近かったそうで、良い仕事をした話しは聞くが、惜しまれてのあまり、余生は寂しかったな』
『その点で、翁さんは生き方上手、そんな気はするよ。10年を超える奥さんの病弱で専業主夫だが、ユーモアとペーソスを賢くブレンドをして、暮ら し方にメリハリをつけて辛さから逃避をする、それが出来そうで真似はできないわ。ガハハハ。金があれば楽しいかと言えば、使い方を知らず浪費で明け暮れては猫に小判だし、ギャハハハ』
『それほどの気張りはないが、何となく前に行動はしているな。何でも良いから1日1時間は何かに没頭をする、それと少しばかり変則的な拘りをやる、好奇心や非常識だよ、例えばファッションもだよ、ガハハハ。その勇気がなかったら無理だが、それほど大袈裟なことではないわ。それを躊躇をしたら進歩もないわ、ギャハハハ』
(駄句) ブランコを大空まで漕ぎ稲の波
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あとがき=暮らし、そこそこ蟻、そしてそこそこキリギリス、そのバランスが老後の 生き方を左右すると思うがな、ファハハハ==放念の翁