中鉄大全情報版(博客)

つれづれなる中国鉄道情報をより早くお伝えできればと…。日本、韓国ネタも少し。

喀和線が全線敷設終了

2010年11月09日 | 新線・電化情報(2番線)

 総投資額50.73億元で2008年12月の着工した喀和線はわずか1年3ヶ月で線路の敷設を終了した。同線は中国史上でも建設スピードの速い路線となった、
 11月6日18時17分、最後のレールが路盤におろされ、繋がれた。中国鉄路建設十五局の喀田線の呂超介指揮長はによればレールに44本の枕木をつけた22tの線路を大型敷設機を導入することで質量とスピードを上げ、1日で11.366kmの敷設記録を作ったという。
 線路の敷設終了に伴い、駅の建設が急ピッチに行なわれる。喀什、疏勒、英吉沙、莎車、沢普、葉城、皮山、蔵桂、224団、墨玉、和田市などの11の駅の建設に6.5億元が投入される。
 そのうち、和田駅は喀田線の重点工事だが、同駅は和田市街と3.5km離れているところに建設されており、すでに駅本屋は完成している。凸形をした和田駅舎は広場層、プラットフォーム層、高架層の3層になっている。駅の両側にはきっぷうりばや貴賓室、そして駅に入るためのスロープが設けられている。同駅は直近の旅客利用者を年45万人と見込み、2015年の貨物発着量は発送80万t、到着48万tとみている。
 喀和線は南彊線の喀什から疏勒、阿克陶、英吉沙、莎車、沢普、叶城、皮山、墨玉、和田の10都市を結び、年末には全線開通の予定となっている。
 その時、喀と鉄道はすぐに和田地区産出の胡桃や石榴の実、赤いナツメなどの特産物は喀什へ輸送し、そこから烏魯木斉、さらには全国へ運ぶことにより南彊経済を活性化させる動脈として期待されている。同線は耕地を保護することため路線を高架化するなどしている。今後は拉薩までの新蔵線建設にも期待がかかっている。
 喀和線は国家2級の単線鉄道ととして建設されており、レールはロングレールを導入することで乗り心地の改善とメンテナンスの軽減を図っている。現在、この方法は烏精二線や精伊霍線などで採用されている。また、CTC制御が導入され、沿線の信号が遠隔操作で行なえるようになるため、途中に設置された信号所へ駅員の配置が不要となり効率化が図られるとしている。

捜狐

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