お召し列車、我がふるさとを走る。

2010年は千葉国体が開催され、大会を天皇皇后両陛下が御覧になるためにお召し列車が運転された。
　9月25日は蘇我から勝浦まで、9月26日は館山から東京までだったようだ。
　使用されるのは東日本のＥ６５５系、以前、尾久で見たことがあるが、色的に非常に撮りづらい(小生の腕が悪いのもあるが)車両であるような気がする。果たしてうまく撮れるのか？
　下りの運転となる日曜日、ネットの地図で編成全部が入るような場所を探した結果、八積－上総一ノ宮間で撮ることに決定、車を走らせる。現地に着いたのは通過予定時刻の１５分前、すでに多くのカメラマンが畑の縁で構えている。線路とカメラの間に人でも入ろうものなら「おーい」と声をかけ、ファインダーの中に入らないように排除。空にはヘリコプター、踏切にはパトカーと物々しい警戒ぶり。
　そして、Ｅ６５５登場。お召し列車を生で見るのが初めてな私は、前面の日の丸と菊の御紋が大きいのにびっくり。夢中でシャッターを切ったあと、顔を上げると御料車から両陛下が手を振っている。思わず私も振り返したが、沿線に向かってずっと手を振っているのかと思うを
感心してしまう。
　案の定、撮った写真は使い物にならないものだった。しかし、お召し列車を生で見られたことには満足だった。

　そして翌日、撮影のリベンジを果たすべく狙ったのは千葉みなと。当日は雨、日没間近ということもあり、「お召し列車が撮れた」という感じになれれば良いと思っていた。
　通過予定10分ほど前に到着。すでに何人ものファンが通過するホームの反対側の島式ホームに陣取っていた。雨はパラパラ程度のこの一瞬に賭けるしかない。上り特急で試し撮りをし、いざ本番。
　で、正面から捉えたのがこの写真。とりあえず「お召し」ってことがわかるからこれで良しとするか。もっと腕を磨かないと。