旅立ちの朝、京成上野駅
日に日に日の出が遅くなっているとはいえ、6時前の京成上野駅入り口には朝日が注いでいた。
スカイアクセスが開業してはや2ヶ月が経とうとしている。成田空港と山手線内がJRの成田エクスプレスよりも早く結ばれたとあってその乗車率も上々なようだ。
出札は6時に開くためその隣にある自動販売機で指定券を購入、窓口に並んでいる人に自動販売機でも売っていることを教えてあげれば良かったかな。
スカイライナー2本の後にシティライナーが出発
自分が住んでいる場所のこともあってスカイライナーに乗るのはこれが初めてである。
スカイライナーといえば成田空港と鉄道のアクセスが未熟な時代(成田空港駅が現在の東成田駅の頃)から運行されていた空港特急の魁であるが、当時のイメージといえば、成田空港での不便さゆえに利用客が伸びずスカイ(空)ライナー(車)と揶揄した人もいたとかいないとか。それが成田新幹線の計画が頓挫したこと、都心からのアクセスの悪さの解消と、空港利用者増ということで旧新幹線ルートが脚光を浴び、現在、京成グループの北総線などを延伸して京成がこのルートを運行することになったのであるが、これはJRにとっても脅威で、E259を投入してしのぎを削っている。
本日の編成
↑ 成田空港
AE7-1
AE7-2
AE7-3(乗車車両)
AE7-4
AE7-5
AE7-6
AE7-7
AE7-8
↓ 京成上野方
成田スカイアクセス線(京成電鉄は2種)
スカイライナー車内
消えていた車内の明かりも6時20分に点灯、程なく扉が開いた。京成上野からの乗客はあまりいないようで、埋まり具合もそれほどではない。一番列車だからあまり多くないのかなと思いつつ、ゆっくりと列車は出発。上り坂のトンネルを抜けると朝の日差しが目いっぱい車内に差し込んできた。次の停車駅、日暮里はJRとつながっていることもあり、実質的に乗客が乗ってくるのはここからとなる。スカイアクセス開業に合わせホームを改造、3階の下りホームは2面1線という折り返しのない中間駅では珍しいパターンだと思う。空いていた車内もここでほぼ満員に。これだけ人が乗ってくるということは乗り降りに時間がかかってダイヤを傷めないかとちょっと心配な気もする。
満員という人気を見せ付けられた感じの新スカイライナーは建設中の東京スカイツリーに見送られ、後続のスカイライナー、シティライナーとすれ違いながら一路成田空港へと向かう。
高砂検車区の横を通過
高砂では最近高架化した金町線、京成本線と別れ、北総線へと足を踏み入れる。右手には高砂検車区にはこれから出動する車両たちがその出番を待っていた。列車は少しスピードを落としてきたが、江戸川を渡ったあたりから再度加速、スーパー特急へと変貌していった。
シートピッチ1,050mの座席
車内はとても静かで通勤列車のような雰囲気。隣の男性はテーブルでパソコンをしている。その下には小型のスーツケースをおいているのだが、そんなことができるほどシートピッチが広い。空港アクセス特急だけに旅客の荷物の多さに対する配慮なのだろう。
6時55分に新京成のくぬぎ車両基地横を、千葉ニュータウン中央を7時に通過。スピードとともに少しゆれが出てきたようだ。ノートに字を書くのに少し苦労しはじめてきた感じがする。7時5分、新線部分に突入した。車両前方、後方のテレビではそれぞれスピード感たっぷりの運転台の映像が流れている。今まで建設中だったJRとの合流地点を通過すればゴールはもう間近だ。
さあ、海外へ!
気がつけば成田。そんな感じの旅だった。もちろんそれは自身のこれからの旅立ちにがそうさせたのかもしれない。ただ実際の所要時間という数字を見ても、成田スカイアクセス線の効果については期待を感じる。もちろん、JRやリムジンバスのように乗り換えなしで行けるところは少ないが、ビジネスにおいては有効なツールになりそうだ。
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「SKYLiNER」の「i」の赤丸は日の丸を示しているのだとか
この時はE259系と乗り比べなので、成田空港には25分しか滞在しませんでした。
スカイアクセス線のハイライトは、AEが印旛沼を160km/hで超えるところでしょう。