森の詞

元ゲームシナリオライター篠森京夜の小説、企画書、制作日記、コラム等

日々の生物(ナマモノ) 第13回

2008年11月20日 | 日々の生物(ナマモノ)

植物編-2


Q:「ヒマワリは太陽の方向を追って動くというのは本当ですか?」
A:「日差しが強い方向を向くのは本当ですが、追って動きはしません」

 元々、ヒマワリ(向日葵)という名前の由来は「日の動きに合わせて花が回る」からと言われており、ヒマワリの花が太陽の動きを追って動くというのは有名な話です。

(昔、ソフィア・ローレンという女優が出演した「ひまわり」という映画がありまして、一面のヒマワリ畑を歩くシーンが非常に有名です。そのヒマワリの花が全部こちらを、すなわち観客のほうを向いているのが印象的でした)



 ただですね、本当に花が動くかというとそうではありません。
 実際のヒマワリ畑では太陽の方向……大体は南……を向いてはいますが、動いたりはしないそうです。

 まず、どんな植物でも「太陽の方向に体を向ける」性質があります。授業でもやりますが「正の光屈性」というやつでして、茎の先端を光の方向に向けるのです。花は茎の先端につきますので、茎の先端が太陽の方を向いていれば、花も太陽の方向を向くことになります。
 ヒマワリはツボミをつけた時期になると、太陽を追って活発に体の方向を動かします。ヒマワリの名前の由来はここから来ているようなのですが、これはヒマワリだけでなく花をつける全ての植物に共通の動きなのです。ヒマワリは花が巨大な上に複数の花をつけないので、この動きが目立つ……というわけです。
 複数の花をつける植物や、日陰に咲いている植物の場合は花が一定方向を向くことはありません。

 ちなみに、ヒマワリはキク科の植物で、一見1つに見える花は無数の花が合体したものです。

 
◆植物怪獣の作り方

 バイオテクノロジーは万能というイメージが強いせいか、「怪物を作ることができる」ように思われてますが、実際にはやりたくてもできないのが実情。「こんなのできたら食われてもいいよな」という個人的な気持ちをこめて、架空の世界でできてしまった「植物怪獣」を紹介。

 第一回「ビオランテ」

 平成以降のゴジラ映画の最高傑作(と私が思っている)「ゴジラ vs ビオランテ」(1989)に出てくる怪獣。ゴジラの細胞とバラと「沢口靖子」を細胞融合させたらできた、非の打ち所のないほど完璧な「バイオテクノロジー製の植物怪獣」です。
(沢口靖子さん、知ってますか? タンスにゴンのCMとか、最近ではちびまる子ちゃんと一緒にCM出ている人です。それなりの年齢ですが、顔が変わりません)
 なんで細胞融合で植物が動くようになるんだ? と思わなくはないですが、そこはそれ。ゴジラの細胞ですからね、何でもありです。ポイントは何故か紛れ込んでいる沢口靖子でしょうね。


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