鎌田はりきゅう整骨院のブログ 木火土金水     

起立性調節障害でお困りの方。鍼灸で治療してみませんか?


 

腰痛 Ⅱ

2009年07月10日 | 日記
 ハリ治療のおかげで、以来5年間ぎっくり腰にならずにすみました。
 5年後の花見のときに、溝にはまった車を持ち上げる手伝いをして、久しぶりにギクッとなり「しまった。」と思いましたが、またハリ治療を受ければいいやと簡単に考えていました。

 久しぶりに行った、東京駅の外科医院は、内科に変わって、先生も女医さんになっていました。愕然として、ちょっと途方にくれましたが、同じ治療を受けられる所も考え付きませんので、その後また少し苦労しましたが、やがてその道に入って行くことになります。

 腰痛はほとんどが筋肉痛でありますが、稀に骨折ということもあります。
 直接骨ではないですが、椎間に狭窄があって痛むものもあります。腰部にうっ血があって、常に痛むものもあります。

 腰痛はほとんどが、痛みを繰り返します。「きちんと治しておかないと、癖になる。」などと言いますが、そんなことはありません。
 治療というものは、痛みが取れればそこでおしまいです。
 ひどい腰痛で懲りた人は、「痛みが出る前に、予防的にハリをやったほうがいいでしょうか?」と言います。
 しかし、痛みがなくなれば、必ず来なくなります。

 捻挫などで痛めた靭帯などは、元に戻る事はなく、寒さや疲労で痛みます。腰痛も同じで、痛めた腰部の靭帯は、やはり冷え、または疲労で痛むのです。
 腰痛持ちの人は、自分の腰を、疲労のバロメーターと考えたらよいかと思います。
 ただ、ハリやお灸で治療をしていると、腰痛が出にくくなるような気がします。

 若い人の腰痛は、過度な運動または逆に運動不足から来る事が多いようです。
 年配者の腰痛は、内臓の下垂が、腰背部や腹部の筋肉を緊張させ、硬化させる事によるものが多いような気がします。
 腰が曲がって、腰が痛むものがそれで、痛みは腰ですが硬くなっているのは腹部が多いようです。
 お腹にお灸を据えていると、だんだん腰が伸びてきます。

 若い時は、全く腰痛を知らずに過ごして、年齢がいってから初めて腰痛を起こした人は、絶望的な気分になるようで、かなり深刻になられる方が多いです。
 たんなる腰痛であれば、全く心配ないのですが、稀に怖いものがあったりということもありますので、検査は慎重にということになります。

 以前、往診を頼まれた事がありました。85歳のおばあちゃんでしたが、小柄で痩せて、でも元気な方でした。
 「先生、右の腰が痛んで立ち上がれません。」
 治療が終わると「先生すっかり楽になりました。立てるようになりました。」と言って、立ち上がりました。本来なら、これで治療は終わるのですが、翌日もまた、往診を頼まれ同じように「先生すっかり楽になりました。」
 しかしまた翌日、往診を頼まれました。3回目の治療中に、近いうちに検査を受けてみるように勧めてみました。
 検査入院で、胆のう癌がみつかりましたとの連絡が後日ありました。

 肺癌の骨転移による患者(75歳 男性)の腰痛は、尋常なものではありませんでしたし、治療してもどんどん悪くなって行きました。
 「先生、昨日から、足が動きにくくなってきたんですけど。」
 帰りに、患者の奥様に「明日にでも、おしっこが出なくなったら、すぐに救急車で入院させてください。」と言っておいとましましたが、不幸にも予想が的中しまして、2週間後に不帰の人となられました。

 腰痛もいろいろですが、アメリカなどでは、動ける範囲で動かしたほうが治りがよいというデータがあるそうです。
 僕は、腰痛は疲労だと思っていますので、ある程度休ませたほうがいいと思っています。
 数年前に、暮れからずーっと腰が痛く、なかなか治らなかった事がありました。そのまま正月を迎え、風邪を引いてしまい、そのまま2日間寝てしまいました。
風邪が治った時に、腰痛も治っていました。
 風邪も腰痛も疲労だということです。それがよく分かった体験でした。

 腰痛の予防は、冷やさない事と、疲れをためない事。

 不幸にして腰痛が起きたときは、少し体を休め、はり灸の治療をお勧めします。

   鎌田はりきゅう整骨院







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