人は縁・花は色

花と旅の風景などの記録を紹介したくて
開設しました。

ある老夫婦の死

2016-08-25 08:37:01 | 日記
84歳の私の叔父さんが町内に住んでいます。若夫婦と4人の生活なんですが
奥さんが80歳だけど5年ほど前から認知症になり、ずうっと介護していました。
一昨年からディーサービスを利用していました。
認知は進み始めるとどんどん進みますね。夫のことも勿論子供のことも忘れて・・・
炊事・洗濯・身の周りのことはすべておじさん一人でやっていました。

私も[お惣菜はここが美味しいよ]と教えたりして、愚痴も聞いてあげたりしていたのです。
若夫婦に相談しては?というと首を横にふります。相談なんて出来ないと言います。
若者達が帰ってくる前に食事は済ませ早く部屋に入り、朝は4時に起きて部屋の掃除とご飯を早く済ませ
週に一度ぐらいしか若夫婦の顔を見れれば良いほうだといいます。
7月に逢ったときとても疲れている様子で心配でした。
弱気になっています。民生委員にでも相談してみては。と言っても[いいよ]と。
そんな矢先一昨日の朝レスキュー隊の音・救急車が2台家の前を通り過ぎていきます。

すぐ友から電話があり[00子さんのおじさん夫婦が車ごと川に落ちて流されてきて
今家の息子が見つけたのよ]ということでした。
8月10日から行方不明になってたそうです。今盛岡の医大で解剖されることになりまだ二人の遺体は
帰ってきません。お葬式の日取りも決まらずにいます。(自殺か事故か?周りでは心中と)

どんな思いで奥さんを道連れに死を選んだのか?良かったのか?悪かったのか?

今の世の中・特に老人になると頼れるものは子供達ですが、その子供らも自分の事で
精一杯なようです。
夫が先か、妻が先か…それは分からなくとも、必ず別れる時がやってくることは必然。
そんな無情な人の世にあって、夫婦でご一緒に迎える旅立ち…どんな形にしろ叔父さんは
妻を一人置いていくのが忍びなく二人で旅たたれたとしか思えません。

2年ほど前叔父さんが私に[俺な、樹木葬に決めてるから・・・]と聞かせてくれました。
きっと仲良く樹木の下で眠ることになると思います。合掌

[100万本のバラの花]の軽音楽に乗せて明るく送ってあげます。

ここをくりっくです






コメント (16)
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