メークロンの町に指しかかりました。この踏切から終点までの間が前日に見た「折りたたみ市場」です。実は体験乗車のツアー客が直前の停車場から乗り込み、車内が急に騒がしくなりました。帰りも車内は大混雑でしたが、二つ目の停車場で乗客はほんの数人になりました。
全長33.75Kmの間に駅ではなく停車場が13か所あります。単線で2両編成の車両が一組走るのみ、列車が故障したら治るまで運休とのことです。ホームからの乗降にちょっとした木製の踏み台がおいてありましたが、停車位置が少しずれたようで子供も大人も乗り込むのに難儀していました。
先に乗ったマハーチャイ線とこちらのメークロン線はもともと私鉄でした。先の大戦時に国有化しましたが川にさえぎられてつながっていません。沼地や民家の間を走るまさしくローカルな鉄道です。庭先で見あげる子供の表情が見て取れるほどの至近距離を列車は走ります。
おまちどうさまー!! 親ツバメが近くに来たようです。お決まりのこれ以上無理というくらいの口を開けパフォーマンスです。最近はストレートに巣に飛んでこないで、親ツバメが近くの電線で雛をじらすそぶりもあるとのこと。
「雛に人が手を触れると、普通は親が餌を運ばないと聞いているが、何とか助けたいとの思いが通じ、親ツバメが通う姿を見てホットした。」とはママさんの言です。仮の巣のため三羽の雛がとまっているのは人の目の高さです。喫茶店に来たお客さんは気を使って2~3歩遠回りしてお店に入っています。
近所の喫茶店の軒先に吊るされた篭の縁にツバメが顔を見せています。実はこの子ツバメたちの巣が雨風で崩れ落ちてしまいました。お店のママさんがとっさの機転で竹の篭に助け入れました。それをフラワーバスケットにいれ、店先のランプに引っ掛けました。(7月24日撮影)