【 Photo by Tokuyuki Takashima 】
どこへ帰ろう
音楽を
聴きながら
ひとり
膝を抱いて
いられる街に
帰りたいけれど
その街へ
入れば
もっと多くの
黒い影に
押しつぶされて
しまいそうだけど
それでも帰りたい
その気持ちの持てる
街こそが
ふるさとって
ことなんだと
ようやく分かったんだ
どこへ行こう
今 僕が両手で
抱えている物を
道すがら
ポトリポトリと
落としていけば
どこかに着い時には
楽になってそうだけど
全部を
落としきっても
何も楽に
なってないって
気がついて
余計 命が
重くなりそうだ
それでも行きたいって
叫べる人だけが
素敵な旅人に
なれるんだと
ようやく分かったんだ
どこへ消えよう
もうそろそろ
終わってもいい
そう気がついて
しまったら
もうどの方角にも
歩けなくなるけれど
いつでも
静かに
消えられるように
準備して
ある日 ある朝
誰の目にも触れないで
忘れられていたい
孤独と終の友になる
その思いと寝た人だけが
見ることの出来る
景色があるんだと
ようやく分かったんだ
さようならは
新しい
自分に逢うための
言葉です
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