【 Photo by Natsuko Imai 】
ボクにはボクの匂いがあって
キミにはキミの匂いがある
もうキミが座っていないあの席にも
ボクが手をかけることのないキミの肩にも
ふと思い出せば その匂いはきっとする
キミの好きなあの曲が流れれば
その匂いは音と一緒に部屋を膨らませ
街角でふとその匂いを感じれば
恥ずかしそうなキミの笑顔が蘇る
何の香りか?と問われても
答えがみつかる筈もない
けれど
きっとそれは
キミの
笑顔だったり 寝息だったり
涙だったり ため息だったり
汗だったり 後悔だったり
幸せだったり 思い出だったりが
混じり合った
キミの人生の香り
昨日の雨の匂いは消えたけれど
キミの匂いは
まだどこかでほのかに香っている
月光でほのかに明るい夜に咲く花のように
じきに消えていく触感と
いつまでも残るやわらかな香り
記憶の断片はつねに香りとともにある
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