拾った貝殻を耳にあて
波音を聞こうとした時
飛び込んできたのは
必死に夏をがまんした
子どもたちの歓声だった
空の高い所は
誰も触れることのない
旋律で満ちている
無垢なまばたきの中で
夏はいつでも燃えあがる
未来は元気だと
照らし返す夏の光が
雲間に漂っている
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拾った貝殻を耳にあて
波音を聞こうとした時
飛び込んできたのは
必死に夏をがまんした
子どもたちの歓声だった
空の高い所は
誰も触れることのない
旋律で満ちている
無垢なまばたきの中で
夏はいつでも燃えあがる
未来は元気だと
照らし返す夏の光が
雲間に漂っている
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ビンに唇を当て
少年が吹いたらポォーと鳴り
少女が吹いたらピューと鳴った
ビンから飛び出した音は
波紋を刻みながら
どこかへ消えていった
二人の大笑いに 夏が輝く
大声と小声のすき間に
一瞬の真顔が沁みこんでいく
あの日にはほのかな色が残り
あの時にはかすかな音が響いている
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坂をこえた先に夢がある
少年はじっと見あげた
ぐっと上がった道の奥の空は
どんどんとグラデが深くなって
大人へのカーテンが
少しゆれて ちょっとひらいて
気の弱い少年を誘惑する
空のむこうで
青い夏が呼んでいる
そのままでいい ありのままでいい
さっきから 歌は そう呟いている
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音のない部屋
揺れのぼる煙
明滅する煌めき
たゆたう香り
深くなりつづける群青
やわらかな闇と
堅く点る灯が
夜のバランスを整えていく
願いは 沈黙を越え
祈りは 空気を睡らせ
今が いつかを 忘れさす
パチッ
どこかで音が鳴って
少し空気が揺れた
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秘密基地の階段をあがると
笑顔が爽やかな悪人と
生気のない正義の味方が
戦いの場を求めて追い抜いていった
その時 あのイントロが流れ
そこは Stand by meの丘という名になった
一瞬の恋のように
少年は熱く汗をかく
高く舞い上がった蝶が
丘の下のボクを眺めている
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