My Blue Heaven Missing link

魅力的な写真とそこからイメージした詩をお楽しみください。

境界線

2024-06-28 19:32:28 | Shun Kudo

 

空と海の間

海は近くにいるのが迷惑なのかもしれない

空はデカイ面すんなと言ってるかもしれない

人のいい彼なら「まあまあ」と間に入るだろう

遠くから眺めてる者だけが線を描くのだろう

 

空と海の間を

考えていないときのほうが美しく見える

知りたいと願わないほうが素敵に光る

誰かに話せばそこから物語が生まれる

夢にすればほんの少し微笑みかける

 

わたしは空と海の境を見ている

夕空と波は ただじゃれている

赤と黒青に 少し浸蝕されている

せめぎ合う 今日と明日を 諭している

ただ消えるのを 待っている

 

46億年分の“一”が終わろうとしている

わたしもまだ この“一”を見ていたい

それは「いていい」という合図のようで 

別れ言葉のようでもある

 

寂しさが色を持つ瞬間がある

 

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ゆらぎつづけて

2024-06-22 20:22:26 | Shun Kudo

 

外は暗くなろうとしている

ゆらぎながら

青と紺と黄と赤と白と黒が

ゆっくり混ざり

夕暮れを作っていく

 

あの日

あの曲をはじめて聞いたとき

煙草の 吐き出す煙で

つい前も すぐ先も

曇ってばかりだった

 

孤独を気取ってる奴がいた

でもアイツは

流れてくる曲に

孤独の欠片があるのに

最後まで気づかないまま

大人になっていった

 

あの頃 ずっと

何かを 引きずっていた

でもそれが 影だったか

捨てきれない 夢だったのかは

わからない

でもいつも 肩が 重かったし

自由が 重かった

 

彷徨

そうきっと彷徨だった

ピュアな色が

いくつも混ざって

わからない色になって

そのゆらぎに映ったものを

信じていた

 

空はまだゆらぎつづけている

 

いつの間にか

ぐんと重くなった 自分を

引きずっている

 

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あの日 見たかった 空

2024-06-02 14:06:03 | Shun Kudo

 

空が 映っている

鳥が 動くと

波紋が 意味をつけ

少し たてば

反転の 空は

のたり 揺れながら

夕焼けを

待つことに なる

 

待っている

ただ 待っている

ただただ 待っている

 

最近 川は匂わない

物語に なることも

歌に なることも

自由 さえも

諦めた よう に

 

動きを 感じるのは

花びらで 色が 変わった

時 だけで

生きていないと 気づかれるのは

何も 映らなくなった 

時 だけだ

 

殺されても なじられても 汚されても

川は 空を 映しつづける

 

そこに自分を 見る 人がいる

すき間に 昨日を 棄てる 人がいる

明日に 意味を つけようとする 人がいる

 

何かを 得るために

何かを 失う 人がいる

悲劇を 愛するが ゆえに

いつまでも ハグする 人がいる

 

川面が 写す 青空は

あの時 わたしが 見たかった 空だ

 

 

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