【 Photo by Kentarou Noomaru 】
もの凄いカッコで寝てるキミ
かなりのイビキをかいているボク
かなり面白いね
かなりね
かなり年取ったね
いっぱいね
でも面白いね
ホントだね
そんなものなんだよね
そうそう そんなもの
少しでも
早く行くための
自転車は
もういらないね
この
ゆっくりの
リズムで
いいんだから
キミの後姿・・・変わったね
ボクの後ろ姿もそうだけどね
昔に戻りたいかい？
ぜんぜん
若い頃にだよ
何が面白いの？
今が一番いいよね
その為に生きてきたんでしょ
そうだよね
楽しくね
ゆっくり行くための
息の仕方を覚えようね
早く着く必要なんて
ないんだから
この
何となくの
リズムが
いいんだから
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【 Photo by Natsuko Imai 】
朝はなぜ楽しいか
新しいカードを一枚もらったから
朝はなぜ元気か
古くなった一日を脱ぎすてたから
朝はなぜ気持ちいいか
壁を塗り直した部屋とおんなじさ
朝はなぜ起きられないか
まだきちんと準備が出来てないのさ
新しい一日を
次の一日を
貰った者としての
準備がね
寝るのは怖い
もう二度と起きないかもしれないから
寝るのはもったいない
まだ今日にやり残したことがあるから
寝ると疲れる
今日と明日の間の大きな淵を越えるんだから
新しい一日を貰った人には
とっても大きな仕事があるんだ
次の一日を
ちゃんと貰えるように
生きていくことさ
更新されない明日のために
キチンと準備することさ
朝がくれば
ありがとうと言い
夜がくれば
ありがとうと言う
そうさ
ボクらは
ありがとうとありがとうの間で生きている
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【 Photo by Jun Hiraoka 】
キミの声を聞く
あぁ 今日も生きている
キミの笑顔を見る
またいい日になりそうだ
キミとの昔の写真を見る
これだけ生きてきたのか
キミの悲しげな横顔を見る
やっぱりダメな男だ
キミが一心不乱に食べている
そうか幸せか
キミと見つめあう
キミとボク どっちが先に死ぬんだろう
ボクはボクで
キミはキミだけど
キミは時に恋人で
キミは時に親友で
キミは時にライバルで
キミは時に親にも子になる
一人でいることの自由と
一緒にいることの幸せの隙間には
孤独を知っているからこその
温い風が吹き抜けていく
さあ ゆっくり 息を してみないか
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【 Photo by Yoshinobu Tashiro 】
今日をきちんと生きたことを
褒めてくれるように輝く夕焼けも
君の全てを見ているよ
と言いたげなまん丸な満月も
心の眼も覚ませ
と言いたげなピカピカの朝日だってそうだけど
どうも
ボクらは誰かに見られてる
だからといって
人生がちょっとばかり
まともになる訳じゃないけれど
ほんの少しだけ
キチンとした気持ちになることだけは
確かなようだ
夕暮れの風が心地いい公園で
ひぐらしの声を聞きながら
染まっていく雲と空を見ていると
生きる楽しさに包まれる
さあ家に帰ろうか
君の待っている家だ
ちょっと一杯呑みたいが
我慢するのも悪くない
あ～ 今日もいい一日だった
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【 Photo by Jun Hiraoka 】
今日も悪くない一日だった
食い物は失敗じゃなかったし
誰ともモメることもなく
仕事だって失敗しなかった・・・筈
特別な女性と出逢えた訳じゃないけれど
気になってる彼女とは一緒の電車だった
人生は
楽しさが約束されたものでは
ないけれど
悪くないっていう感覚さえ知ってしまえれば
そんなに嫌なものでもなくなるかもしれない
家族の笑顔
いつもより美味しかった朝のコーヒー
心地よかった夕方の風
枯れたと思ったバジルから出てきた若芽
久しぶりに見た入道雲らしい入道雲
少しでも
ハッピーにしてくれるものは
ボクらの廻りに
いくらでもある
さあまた明日だ
明日はちょっと厳しいぞ
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