【 Photo by Kentarou Noomaru 】
ボクらの毎日は
とても不思議で
ドラマ程じゃなくても
悲劇が突然やってきて
突然の出来事に
呆然としてるうちに
傷も涙も眠れる夜も
昔話になっていく
不思議は
どこで泉のように湧くのだろう
悲劇はどうやって
ボクを探しているのだろう
突然やってきて
当たり前にボクを指名して
映画で見たような
厳しい逆風をあびせて
ボクらは葉っぱみたいに
踊らされて飛ばされて
いくつもの傷と
つき合っているうちに
いつの間にか悲劇は
喜劇に姿を変えてゆく
ボクの頭の中には
いくつもの過去はあるけれど
未来はどこにも見あたらず
現在進行形のキミがいて
フェードアウトに狼狽するボクがいて
沢山の完結した喜劇と
悲劇の卵が転がっている
Copyright © 2011~2014 My Blue Heaven Missing link All Rights Reserved
【 Photo by Kentarou Noomaru 】
車窓を
知らない街が
静かに
流れてゆく
この街で
今日生まれ
泣いてばかりいる子を
ボクは知らない
これから
この街角で告白し
思いを叶えようとする彼を
ボクは知らない
この街の片隅で
死出の旅路に
つこうとしているあの人を
ボクは知らない
あの街に
ボクはいない
通り過ぎるたびに
思うだけの街は
今日も息をし
夕べを見送り 朝を迎える
ボクは
朝のように
すれ違いざまに恋をして
夜のように
別れに安堵する
ボクは
また街を通り過ぎ
顔や手に
刻まれたシワを
深くしていきながら
思いを作り
そして棄てながら
進んでゆく
今日もまた
通り過ぎられた街は
静かに
息をする
Copyright © 2011~2014 My Blue Heaven Missing link All Rights Reserved
今日はお休みです。
なので、過去のお気に入りからです。
また明日。
工藤俊介
【 Photo by Kentaro Noomaru 】
早く帰ろう
あの家へ
ボクのスキな木蓮と
キミは興味のない桜が
道を塞いでいるから
もう一つ方の
あの裏道で
道一面に散った木蓮は
踏まれるために散るのかな？
必死に散りつづける桜は
春を終わらせたいのかな？
ボクは
このあたり前を
続けて
いたいのに
キミは
このホッとする
毎日を
ただ続けて
いきたいのに
あの花たちは
自分たちの手で
今を終わらそうとする
今を終わらすことも
今を始めることも出来ない
ボクたちは
ただ
散った花びらで
色の変わった道を
ゆっくり歩きながら
季節がすぎるのを
まっている
Copyright © 2011~2014 My Blue Heaven Missing link All Rights Reserved
【 Photo by Kentaro Noomaru 】
早く帰ろう
あの家へ
ボクのスキな木蓮と
キミは興味のない桜が
あの道を
塞いでいるから
もう一つ方の
あの裏の道で
道一面に散った木蓮は
踏まれるために散るのかな？
必死に散りつづける桜は
春を終わらせたいのかな？
ボクは
このあたり前を
続けて
いたいのに
キミは
このホッとする
毎日を
ただ続けて
いきたいのに
あの花たちは
自分たちの手で
今を終わらそうとする
今を終わらすことも
今を始めることも出来ない
ボクたちは
ただ
散った花びらで
色の変わった道を
ゆっくり歩きながら
季節がすぎるのを
まっている
Copyright © 2011~2014 My Blue Heaven Missing link All Rights Reserved
【 Photo by Kentaro Noomaru 】
突然
カーテンが
引かれた
ように
モノトーンの
世界に
色がついてゆく
ああキミは
そこにいたんだね
ただ
見えなかったのは
ボクだけで
キミには
ボクが見えていて
そしてボクは
モノクロームの中で
色だけを探し続けていた
カーテンを開ければ
色が変わる
光が当たれば
姿が変わる
キミをもっと良く見れば
この恋ももっと面白くなって
この世界だって
正面から見れば
いろんな意味が見えてくるのに
ボクの中の
モノクロームには
いくつもの泪の跡があり
ボクの中の
モノクロームには
夢の入り口の
チャイムだってついている
Copyright © 2011~2014 My Blue Heaven Missing link All Rights Reserved
