キミはキリンといい
ボクはとぐろを巻く蛇といった
風が木枯らしになっても
雲はリクエストに応えて
キリンと蛇になりつづける
ボクがここにいる訳と
キミがここにいない訳を
重ねあわせたら
空になるのだろうか
戻れないのか
戻りたくないのか
いつだって雲は
忘れてしまいたいことばかり覚えている
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うつむいて風を受ける木
壁で光るトナカイ
ぼーっと光る道
キャロルがゆっくり拡がって
モノクロの街に色が入っていく
クリスマスって
街がしあわせそうになるよね
声が響く
泣く人がいる
闇に走る人がいる
朝を待つ人がいる
ここにも空がある
あなたへの歌が流れて
キラキラから今がこぼれていく
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時が止まりました
速いのが良けりゃ
どうぞお先に
ボクはも少しここにいます
一歩進むと
時も動きはじめます
この連続が
やがて旅になります
シャッターを切りました
また時が止まりました
まだこの風を、受けていたいのです
心音が聞こえると
時と一つになります
いのちの
歌のように聞こえます
冬の嵐が
空の色をぬりかえた朝
ぬけるような青が輝くほど
街は色を失って
風におどる枯葉と
風にのってくる陽のかおり
覚えきれないほどの笑顔と
消えてくれないため息
陰と陽が混ざり合って
なんとも不思議な色になり
こうして冬は深くなっていく
この空
まるで心の中にいるようだ
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