【 Photo by Tokuyuki Takashima 】
肌は
春なのに
カラダの芯は
まだ冬のままの
人からの
手紙は
春の訪れを
綴った
ブルーグレーの文字が
小さく震えてる
ボクの今日と
あなたの今日の間には
川が流れているけれど
ボクの春と
あなたの春の間には
どんな森が
眠るのだろう
寒いから
感じる
ぬくもりは
棄てて
春の陽射しの
中で感じる
冷えた静けさを
あたためる
そんな中で
思い出してください
むかし
あなたが春とした
約束を
まだ寒い夜がつづくうちに
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