【 Photo by Jun Hiraoka 】
この海は
どこかへ
つながっている
そこに
あなたがいるか
それは
わからない
犬を飼いたい
ふとそう思った
ビーチを
犬と散歩する
そう思ったら
海の街が
スキになれそうになった
ひとりはイヤだ
そうも思った
海からの
風に吹かれて
海を見ながら
犬と話している
想像したその姿は
今と何も
変わってなかった
それでも
海辺の街を思った
ひとりで
その街へ行く
決心が
つく筈もないのに
いつものように
夢だけは見る
いつもの夢のように
見ている間だけ
素直になれる
ボクがいる
この空は
ずっとずっと
つながっている
この空の下に
あなたはいる
だけどそこを
見つけられない
空を飛びたい
ふとそう思った
ビーチを
山を
森を飛び越えて
スキになれる街を
見つけたくなった
いつの間にか
友達は出来るだろう
ゆっくり酒を
酌み交わせる人がいい
何度も何度も
同じ話をしても
許してくれる人がいい
でもそんなその街の暮らしは
今と何も
変わってなかった
それでも
空を飛びたかった
孤独を楽しみながら
旅を続ける
そんな強さなんて
ある筈もないのに
いつものように
夢の中では逞しかった
逢いに行きます
海になのか
空になのか
自由になのか
孤独になのか
あなたになのか
まだ答えを探している
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