【 Photo by Jun Hiraoka 】
何を探しに 戻ってきたのかい 思い出の波打ち際に
久しぶりに 話してみれば
過ぎ去った時間だけが 砂浜に打ち上げられていくのが 良くわかる
戻ることは出来ないと 知ってはいるけれど
すでに葬られた時を 焼き付けた 一枚の写真の中だけに
笑顔のオレとオマエがいる
何もかもすっかり変わって
多くの仲間も去っていった
思い出を 浪費してきた 訳でも
ただ 手をこまねいて見ていた 訳でもないけれど
もうないんだ オマエの 懐かしがってる場所は
オレかい？
この頃 ちょっといいものを 見つけてね
今 それに 夢中なんだ
そう オレも
違う世界に 身体の半分以上 突っ込んでいて
ほとんど そっち側の 人間さ
オレが入りかけている場所には
希望があるんだ
待ってくれる人がいるんだ
明日があるんだ
そして 居場所が あるんだ
誰もが 風に乗って 浮遊しながら 次の場所へ飛んでいく
その場所だって いつまでいるかなんて 分からない
次の風に吹かれたら また乗って また飛ばされて
そして 新世界を発見するのさ
さあ 懐かしむだけの時間は 終わりだ
思い出話は終わりにして
明日の希望を話し合おう
ワクワク ゾクゾクする そんな話しを頼むよ
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