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八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

神の嶺

2010-04-21 23:30:00 | 八浜

 

本日は!

金甲山 の話。

 

岡山県児島半島の

東側で育った者にとって

 

金甲山 は、

校歌にも歌われた

深く深く、記憶に残る山である。

 

金甲山を仰ぎます ぼくも私も 健やかに・・・ (八浜小学校)

♪ いのち清しき 金甲山の 風のみどりを・・・ (八浜中学校)

♪ アンテナ高き 常山や 金甲山のテレビ塔・・・ (大崎小学校)

♪ 朝日は昇る 瀬戸の海 夕月匂う 金甲山・・・ (鉾立小学校)

♪ 空に聳ゆる 金甲の峰に 白雲わたり来て・・・ (後閑小学校)

金甲山の みどり風 平和と愛を 踏みしめて・・・ (胸上小学校)

金甲の山を 眺めて励みます・・・ (山田小学校)

♪ 朝靄かかる金甲の山を見上げて 通う道・・・ (甲浦小学校)

♪ 朝晴れゆく金甲山の 峰に溌剌 雲輝いて・・・ (光南台中学校)

 

 

その、

 

金甲山 の真北方向に 

古墳のような小山がある。

 

その小山に、

國津神社 がある。

 

祭神は、

建日方別命 (たけひかたわけのみこと)

 

建日方別(たけひかたわけ) とは、

吉備児島(きびのこしま) の別名である。

 

吉備児島(きびのこしま) とは、

 

イザナミ と イザナギ の二神が 

大八島国 を産んだ後、

 

続けて産んだ、

6つの島のひとつである。

 

 

要するに、

 

吉備児島(児島半島) は

アマツクニ によって侵略され、

 

建日方別命 という神様(使者)が

駐在したのだろう。

 

 

國津神社 は元々、

金甲山(神の嶺) の頂上にあったものを

現在の地に遷されたというが・・・・

 

何もないところに

建日方別 の御祭神を遷すわけもなく・・・・

 

 

つまり、

 

 

國津神社 の小山は・・・・ 

 

建日方別命 の墓所か?

 

 

また、

 

金甲山 と 國津神社 を結ぶ

軸線をさらに北に伸ばせば、

操山遺跡群 にドンピシャリ!

 

より大きな地図で 金甲山 を表示

 

 

建日方別命 は、

 

國津神社 の小山から

真南の 金甲山(神の嶺) に向かって

祭祀を行っていたのだろうか?

 

 

 建 とは 杭のような目印を建てる

 日 とは 太陽

 方 とは 方位

 別 とは アマツクニの使者

 

建日方別 とは、

古代太陽暦を操り、

1年を正確に測る天文所なのだろうか?

 

 

金甲山(神の嶺) の頂で

銅鏡 を使えば・・・・

 

中山、操山、硫黄山と、

吉備一円のクニに 

光通信 が可能である。 

 

 

 

悩ましい 國津神社!

 

 

この小山を掘れば、

 

金の甲(カブト) よりも

スゲーお宝(銅鏡、勾玉、剣・・・) が、

 

ザクザクと出てくるかもしれない。

 

 

 

この話は、内緒だ!

 

 

 

 

 


坂本さまはケダモノです!

2010-01-04 02:02:28 | 八浜

 

本日は!

坂本竜馬直柔 の話。

 

実は、

 

中学生だった頃、

ちょっとはウルサイ

泣く子も黙る 坂本竜馬オタク だった。

 

腰に刀を、懐にピストルを

忍ばせて歩いていた。

 

というのは、ウソだけれど・・・・

 

 

18歳の頃まで、

「竜馬がゆく」五巻 を

何度も何度も、反復して読んだ。

 

今でも、

 

漂白の身 ながら

ボロボロになった

「竜馬がゆく」五巻 を持っている。

 

Img_9381

  

 

そんな、

元 坂本竜馬オタク が選ぶ

 

竜馬 に関するベスト1は

ATG映画『竜馬暗殺』 (監督:黒木和雄)

  

原田芳雄 演じる

坂本竜馬 のリアリティーは感銘である。 

 

幕府からも

土佐、薩摩、長州からも命を狙われる

竜馬 の孤独感がヒシヒシと伝わってくる。

 

 

 

 衆人みな善をなさば

 我一人悪を為せ

 天下のことみなしかり

 

  

 

 


岡山県民はぶっ飛んだ!

2009-08-04 23:45:00 | 八浜

 

本日は!

荒井由実 の話。

 

 

中学の頃、

 

1976年、

岡山で 荒井由実 を見た。

 

岡山市体育館の

きしむパイプ椅子に座って 荒井由実 を見た。

 

 

セカンドチャンス というコンサートだったと思う。

 

 

まず最初に、

 

まったく売れていない 

高山厳 がアコースティックで

チャカチャカチャン とやって・・・・

 

 

その次に、

 

「いちご白書をもう一度」で売れた

バンバン がアコースティックで

チャカチャカチャン とやって・・・・

 

 

その次に、

 

岡山だけで売れている

アリス がアコースティックで

チャカチャカチャン とやって・・・・

 

 

最後に、

 

コズミックララバイが演奏する

電気系の音の中・・・・

 

頭上から 荒井由実 が

空中ブランコ に乗って現われたので・・・・

 

岡山県民はぶっ飛んだ!

 

 

ここは 岡山 だぞ!

  

 

魔女 かと思った。

 

 

東京 からずっと、

空中ブランコ でやってきたのかと思った。

 

 

あの頃の 東京 と 岡山 は

かなりの 文化ギャップ があったと思う。

 

 

A862

 

当時ヒットしていた

『ルージュの伝言』 に出てくる

嫁と旦那と姑との関係・・・・

 

 ・・・・

 明日の朝 ママから電話で

 叱ってもらうわ My Darling

 ・・・・

 

なんて、

 

牧歌的な 岡山 では、

逆立ちしてもありえない世界だった。

 

 

あの頃すでに、

東京 は 恐ろしいアメリカ に

犯されていたんだと思う。

 

 

 


ツルゲーネフの『初恋』

2009-07-09 23:20:00 | 八浜

 

本日は!

高原由紀 の話。

 

花園実業高校

2年D組 高原由紀 の話。

 

高原由紀 は、ロシア文学に精通している。

 

高原由紀 の愛読書は

ツルゲーネフ の 『初恋』 である。

 

名門、青葉台学院から転校してきた

早乙女愛 は 高原由紀 に話しかける。

 

 愛  :「あの・・・・」

 由紀:「何か御用?」

 

 愛  :「すみません。せっかくの読書中を。

     今度、1年A組に転校してきた早乙女愛です」

 由紀:「2年D組、高原由紀。どうぞ」

 

 愛  :「ツルゲーネフの初恋、お好きですの?」

 由紀:「ええ。早乙女さん。あなたは初恋を読んで

     どんなところに感動したの?」

 

 愛  :「初恋の心理描写のきめこまかさと、少年のひたむきさ。

     それと、突如、少年に与えられる初恋の残酷な傷ですわ」

 由紀:「そう。私は女王のようにふるまうヒロインが、崇拝者たちに

     示す意地悪と冷たさ。この程度の雑魚に愛されるのは

     あたりまえ。愛させてやると言わんばかりの自信。

     そして、待っているのは自分から愛を捧げる大物・・・・

     早乙女さん。あなたとは読み方が逆のようね」

 

 愛  :「え?」

 由紀:「悪の花園と悪名高い日本一の不良校に、名門中の名門

     青葉台学院からまず太賀誠君という転校生があり、すぐまた

     早乙女愛、あなたが続いた。あなたが太賀誠君を追ってきた。

     これは誰の目にも明白でしょう」

 

 

高原由紀 は

悪の花園、花園実業高校の

泣く子も黙る 影の大番長 である。

 

ツルゲーネフ の本はくり貫かれていて

投げナイフが隠されているのだ・・・・。

 

高原由紀 は、投げナイフの達人である。

 

Yuki  

 

子供の頃、

少年マガジン で連載された

「愛と誠」 はどうにも好きになれない

劇画だったけれど・・・・

 

高原由紀 の登場で

グ~ンと面白くなった記憶がある。

 

 

今から思うと、

早乙女愛 と 高原由紀 の会話は・・・・

  

女子高生の会話かよ? と笑えるが 

物語の主題の 暗示性 に惹かれる。

 

 

とにかく、

早乙女愛 の上から下を蔑む

うっとおしい愛には嫌悪したなあ、あの頃。

 

転校してまで 太賀誠 を

追いかけてくるストーカー行為の

どこが 純愛山河 やねん!

 

 

 

Youtubeで面白いのを見つけたので

興味のある方はどうぞ!

http://www.youtube.com/watch?v=AOrHA9qll3o

 

 ※ 早乙女愛 役は、なんと

    池上季実子 なんです!(建築家談)

 

 

 

 


時間と云うものは残酷なものですね!

2009-01-19 23:41:00 | 八浜

 

本日は!

岡山行き の話。

 

先週の金曜日の深夜、

ヨンマル アカ に乗って

高速を 時速80キロ で飛ばして?

 

岡山 八浜 に帰った。

 

法事の為。

 

Img_7081

 

ヨンマル という車、

 

どんなに飛ばしても

時速80キロ 以上で走る気にならない。

 

あまりに振動が激しいから。

 

 

ほとんど全部の区間で

みんなに追い越されてしまう。

 

昭和のスピード を貫くには

時流に流されないように

したたかな精神力が必要だ!

 

 

眠気を吹っ飛ばすために、

 

 

行きは、 

ピンカラ兄弟 『女のみち』 を

ガツンと聞きながら・・・・

 

 

帰りは、

和田アキ子 『どしゃぶりの雨の中で』 を

ガツンと聞きながら・・・・

 

 

昭和の名車 は走った!

 

 

 

ところで、

 

 

岡山 八浜 の法事は

なつかしい 昭和の顔ぶれ が

 

勢ぞろいして・・・・

 

 

ああ、

 

♪ 時間と云うものは残酷なものですね!

 

 

 

 

 


「100万円じゃあ! 大金持ちじゃあ!」

2008-12-29 23:35:00 | 八浜

 

本日は!

恐い記憶! の話。

 

生まれ育った八浜には

金甲山 という山がある。

 

坂上田村麻呂は鬼退治の折、

神の峰(金甲山) の竜王様に祈願して

無事、鬼退治を成し遂げた。 

そして、竜王様にお礼として

金の甲(かぶと) を奉納したという。

 

そんな伝説の 金甲山 という山がある。

 

 

子供の頃は、

金甲山 で 金の甲(かぶと) を掘り当てたら

 

 「100万円じゃあ! 大金持ちじゃあ!」

 

なんて、友だちとよく夢を語った。

 

 

 

学校が終わって、

いつもの帰り道ではなく

 

友だちと二人で山道を通って帰った。 

山道というより、 獣道!

 

よくある 探検ごっこ である。

 

藪をかき分け、崖を這い、

気分は 水曜スペシャル だった。

 

 

もちろん、

 

金の甲(かぶと) を見つけるために。

 

 

 

 「100万円じゃあ! 大金持ちじゃあ!」

 

 

 

 

恐い記憶 とは・・・・

 

 

その 探検ごっこ の途中で目撃した

異様な 男たち の記憶。

 

 

 ・ 男たちは4~5人いた。

 

 ・ 男たちは八浜の男たちじゃない。

 

 ・ 男たちは手にスコップを持っていた。

 

 ・ 男たちは何かを埋めていた。

 

 ・ 男たちはこちらに気づいていない。

 

 ・ 男たちは無言で作業をしていた。

 

 

僕らは条件反射的に

身を隠して、息を潜めて、

しばらく作業を見ていた。

 

何を埋めているのかわからない。

 

きっと、 

見てはいけない作業だろう

という雰囲気が漂っていた。

 

 

ここで、

僕らが 男たち に捕まえられても

対 キーハンター は助けに来ない。

 

 

だんだん、

 

もう、なんだか

 

すごく、恐くなって・・・・

 

友だちとふたり、

そ~っと、その場を離れて

道なき道を一目散に走って逃げた。

 

 

実は この記憶 誰にも話したことがない。

 

 

それくらい 封印した記憶 だ。 

 

 

何度も繰り返し、

この 恐い記憶! を思い出すのだが・・・・

 

 

男たちはいったい、

何を埋めていたのだろうか?

 

 

その都度、

こう考えることにしている。

 

 

金の甲(かぶと) ではない。

 

 

きっと、

ジュラルミンのケースに

びっしりと詰まった 現金 を

埋めていたのかもしれない。

 

 

間違いない。間違いない。間違いない。

 

 

だとしても、

 

現金 がびっしり詰まった

ジュラルミンのケースを

掘り起こしに行く気にはなれない。

 

 

100万円 もらっても

掘り起こしに行く気になれない。

 

 

それくらい、 恐い記憶! の話。