ライアの祈りと合掌土偶

『ライアの祈り』」は昨日から全国公開、青森県はロケ地ということもあり先行上映でしたが昨日観に行って来ました。
縄文遺跡の発掘作業に携わるクマゴロウとバツイチ・アラフォーの桃子との生き方に不器用な者同士の恋の物語。
映画はクマゴロウの職場や現場ということで是川遺跡や是川縄文館や発掘現場がたびたび登場。高校時代に考古学をかじったこともあり縄文時代・土器と聞くとうずうずする探偵的には恋の物語より遺跡や合掌土偶の方に関心があります。初めて是川遺跡に行ったときはまだ合掌土偶は発見されていなかったのですが、合掌土偶の存在を知ったときは感激、国宝ものだと思った次第。一般的に土偶は壊れていたり縄文時代のゴミ捨て場から発見されていることが多いのですが合掌土偶は首長かシャーマンの住居と思われる遺跡から発見されており天然アスファルトで修理されていたとか。特別な用途があったと推察されます。何かを祈っているようにも見えるこの土偶は『ライアの祈り』の祈りを象徴する存在として登場しています。それにしても考古学、、、特に縄文時代をやっている人はクマゴロウに限らず不器用かと。
いろんな愛情にあふれるこの映画、縄文時代のことを熱く語るクマゴロウに飽き飽きしなければ、十分楽しめると思います