まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

震災の日/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その30)

2015-03-12 19:49:27 | 雑句雑感Ⅴ
泥人形の言葉を発す鳥雲に  誰か筆を芭蕉に持たせ鳥雲に  見た夢のつじつま合わず鳥雲に  若者の句に秘蹟あり鳥雲に  鳥雲に震災の日は歩き通し  鳥雲に入るたびわが身軽くなり  鳥雲に明日から人間の貌でいる  鳥雲にGPSシステム稼働せり  鳥雲に網棚に新聞見当たらず  山本リンダの「どうにも止まらない」鳥雲に

ムー大陸の浮上/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その30)

2015-03-12 19:37:13 | 雑句雑感Ⅴ
シベリアの獄いまは無し鳥雲に  かつて地上は巨人の棲家鳥雲に  メキタジン1錠で覚醒す鳥雲に ムー大陸の浮上見届け鳥雲に  ゴミ屋敷に住む母のあり鳥雲に  万歩計のソーラー電池鳥雲に  鳥雲に俳人はいつ滅びしか  母の遺訓は全てを棄てよ鳥雲に  三島由紀夫の体験入隊鳥雲に  スカイツリーに掌のあるごとし鳥雲に   

イースター/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の終わり(その30)

2015-03-12 16:32:33 | 雑句雑感Ⅴ
復讐の民の片割れスミレ咲く  これが俺の人生じゃないと永き日は  三月生まれの女マグダラで水を汲む  イースター巨大な勇気ふり絞る  復活祭誰か虎さんに似ているか  夜半の春クレーン動かず空うごく  蝶の昼父は帰らずうすれけり  窓といふ窓こっぱみじんに鳥曇  夢に棲む少年涅槃で待ってるぜ  海を出て海に帰らずがうな鳴く  九州のどこかに巣箱と私の死  白木蓮とは木蓮の涙に他ならず

震災忌/雑句雑感Ⅴ~プロローグ4の始まり(その30)

2015-03-12 03:31:48 | 雑句雑感Ⅴ
長谷川櫂はもう何も言うな震災忌  春寒しハーブにハーブ継ぎ足しぬ  マジックミラーで覗く未来に俺はいるか  どうにもならないマフラー春は寒過ぎる  震災忌とは死にそこないの青また青  薄氷のバリバリ風を閉じ込めている  東風吹かば粛々と芽立つなんてあるもんか  とても切ない肉眼で見る晩春の俺の顔  おちこちに目醒めて百年の闇つづく  誰か太鼓を三陸鉄道の春は遅し  春ながらふすとーんと空の墜ちて久し  春愁の一つ目が通るまた通る  水音が聞こえる春田道真直ぐな