まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

【TOPIC】薬師寺総代として早逝・・桑名正博偽息子事件と芸能界の家族主義の効罪/J-POP論・POP詩の宇宙

2018-12-15 03:17:37 | J-POP論/POP詩の宇宙

ネットニュースの芸能記事の中に故桑名正博(2012享年59歳)さんの息子を騙って全国を荒らしまわった事件があった。顔は桑名さんにソックリで、飲み屋などで父と偽称する桑名さんの曲などを歌ってはおひねりを稼いでいたという。桑名さんには美勇士(みゆじ)さんというれっきとした長男のシンガーがいる。地方のTVラジオ局やその傘下のイベント会社などが次々と引っ掛かったようだ。最近、有名芸能人などのスキャンダルが蔓延している。この犯人もその手の作り話で感心を引いたのだろう。芸能界は徹底したコネ社会であり、いったん確かな関わりを持つとよほどのことが無い限り、そのコネクションの中で食べてゆける。一般社会よりよっぽど強い絆が結ばれる。裏を返せば、弱肉強食の世界で気の合う者同士が寄り集まって生活共同体のようなつながりを持っている。そこに地方の同業者たちが中央(芸能界)への憧れも相俟ってコロッといったのだろう。おまけに話だけではなく、顔までウリ二つである。ところで、桑名正博さんは2012年に59歳という若さで早逝している。どうやらかなりの重病を患っていたようだ。亡くなる直前にNHKの薬師寺の記念事業の番組に家族と共に出演していた。彼は大阪の住友グループの創業者一族で、10代の頃は妹の晴子さん(同じくロック歌手)と共に外車を乗り回し、居住地の周辺では顰蹙を買っていたらしい。1970年代前半のバンド活動を経て後半にソロ・デビューし、『セクシュアルバイオレットNO.1』などの大ヒットを飛ばした。絶頂期にはこれまた懐かしい名前だがアン・ルイスさんと結婚し一児をもうけている。また、そのド派手なキャラから周囲にチヤホヤされたあげく、楽屋でファンの女性に強制わいせつ事件を起したのをきっかけに、一時芸能界を干されてしまった。大麻事件もあった。その後、離婚や病気を経て、実家の江戸時代より続く港湾・建設業の(株)桑名興業の7代目を継承し、薬師寺檀家総代の役割を果たす中で人生や人間の奥義にたどり着いたに違いない。それにしても、この偽息子を身元をよく調べもせず番組にまで出した地方のFM局やイベント会社などの楽天性にはあきれてしまう。私も30年近く前に交際していた大物芸能人(戦前よりの芸能興行人脈のドンの直系)の娘と私的にトラブり実家に逃れた際に、何も知らない地元警察署からそんな大物の家族に追いかけられて大したものだ、自分たちも誇りに思うよ・・などと諭されたことがある。この事件とは真逆のケースだが、その女性はラジオ局のディレクターと結婚して幸せになったと聞く。この偽息子も自身の過ちに気付き、地道に暮らした方がよい。当の桑名さんも必ずしも幸福な芸能人生とは言えなかった。幸福な人生は他人とは違う派手な生活にはあり得ないものだろう。これからでも遅くはない。自分らしい生き方を真剣に探して欲しいものだ。・・・《続く》

 

「桑名正博」の画像検索結果

 

桑名正博 『哀愁ナイト

 https://youtu.be/bcRx_wd7IcE?t=28

アン・ルイス 『GOODBY MY LOVE』

https://youtu.be/yliiKsFPjlI?t=16

テレサ・テン カバー   〃

https://youtu.be/rMLQYNSKmSc?t=35

 

https://youtu.be/yliiKsFPjlI?t=4