まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

路上/新雑句雑感(52)~プロローグ5の始まり

2016-01-29 07:44:57 | 新雑句雑感
枯蘆原わたしは誰か知らないか  マツコ・デラックス蓮の枯るるは無駄なこと  逡巡をおそれず平成枯れ芒  師といえど宙に及ばず竜の玉  瓢々と去りゆく背中手毬唄  雑煮餅自分で搗いた記憶あり  猫までの一歩が遠し初日影  葉牡丹の路上にありて路上に死す  着ぶくれて宇宙にあれば帰らざる  子の視線絶えて真冬の造り滝

青い地球/新雑句雑感(51)~プロローグ5の始まり

2016-01-29 07:24:24 | 新雑句雑感
青い地球といふ句誌ありぬ久女の忌  青臭き師の人生や冬鴎  革命はなかったことに浮寝鳥  寒禽といふまい人類は滅びたり  海鼠の涯地上にありや砂うごく  地上に降りた天使と言われ酢牡蠣食ぶ  最上階にあるは佳きこと寒椿  何か終り何か始まる冬桜  山茶花の白さを讃え師を讃ふ  蓮の骨換骨奪胎といふことば

宇宙の欠片/新雑句雑感(50)~プロローグ5の始まり

2016-01-29 06:48:00 | 新雑句雑感
成人式どこかでやっているのだらう  成人の日のエスカレータは下りのみ  御下りやオノコロ島の揺れ続く  御下りや宇宙の欠片パラパラと  東京の山削られて淑気満つ  譲られて護るものなし初景色  矢立初めの地に川流れ淑気満つ  初霞引き込み線の行き止まり  初凪ぎや江ノ島電鉄極楽寺  初晴れや遊行の寺に人の列