まほろば俳句日記

毎日見たこと聞いたこと感じたことを俳句にします。JーPOP論にチャレンジ。その他評論・エッセー、学習ノート。競馬も。

楢山節/新雑句雑感(45)~プロローグ5の始まり

2016-01-23 23:07:34 | 新雑句雑感
霜夜来てまた霜夜かと引き返す  東京山谷の越冬闘争まだ聞かず  霜の夜の楢山節とはこのことか  孤独死は避けて通れぬ寒さかな  三寒の東京下町闇ばかり  東京の闇夜遠のく四温かな  三寒四温犬たるものの飼はれけり  極寒やシュールレアリズムの空遠く  酷寒のたて続けなる失恋譚  しばれると彼方に自爆の音がする  

空缶千個/新雑句雑感(44)~プロローグ5の始まり

2016-01-23 20:59:57 | 新雑句雑感
氷る夜やたぶん1969年のこと  寒波来る日曜大工投げ出され  極寒のニュートラル俳句とは死のことか  東京の巨大な空白寒波来る  冬深し空缶千個が通り過ぐ  日脚伸ぶ自然法爾といふことば  日脚伸ぶヱヴァンゲリオヲンに聖地あり  凍て空や無縁社会に猫とゐる  私は猫ストーカーといふビデオ冬青空  冬ざれや少年ジャンプ網棚に