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空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

『島はぼくらと』

2014-02-16 21:36:11 | 本の森
『島はぼくらと』辻村深月 を読む。

瀬戸内海の小さな島で暮らす、高校生4人が主人公。
島に高校はない。
毎日船で通学し、戻ってくる。
でも大学は?
Iターンの話や、大人の事情や、島に根付いている長年のしきたりやらいろいろ。

火山噴火で全島民避難をしなければならなかった島のニュース。
避難生活からの、その後。
村おこし。
急に有名になったがための、あれこれ。

いくらでも思い当たるニュースがあって

私達はニュースになった時は注目するけれど
その後どうなったか、どうしているのか、ということに注目できていない。
次々に新しいニュースがでてきて
風化して

でもそこで、そのニュースになった場所で暮らしている人には現実として続いているわけで……


物語の最後は、できすぎているかもしれないけれど
大人として次の世代へ、ちゃんと橋渡しができて
それだけ考えることのできる若者がいてくれて
そんな風につなげていけたらいいなと思った。

もちろん急にそんなふうに変われるわけでもないし、
特別な人だけが問題意識をもてばいいってことでもない。

普通の人の普通の生活って、結構重要だ。


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