
直木賞受賞作
徳島の海辺の小さな町で、なんとかウミガメの卵を孵化させ、自分ひとりの力で育てようとする、祖父と二人暮らしの中学生の女の子。
年老いた父親のために隕石を拾った場所を偽ろうとする北海道の身重の女性。
山口の見島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男。
長崎の空き家で、膨大な量の謎の岩石やガラス製品を発見した若手公務員。
都会から逃れ移住した奈良の山奥で、ニホンオオカミに「出会った」ウェブデザイナーの女性。
どれも、毎日をあくせく過ごしている私たちの、
少し前の時代にはこんな人がいたんじゃないかなぁと思う。
今もいるかもしれないけれど。
ちょっと懐かしい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます