
8月2日 (水曜日・晴れ)
つづき
太田川駅から河和行きの特急電車にのります。全車指定席で特別料金が必要な列車ですが、意外にも制服姿の高校生の利用があります。
沿線は、どこも強い日差しでした。今日は本当によく晴れています。
ローカル線らしい駅が多かったです。
通過した駅のなかに、椋岡(むくおか)という駅があります。この駅は変わっており、朝夕のラッシュ時以外、電車が1本も停車しません。名鉄時刻表を見ると、普通列車にも関わらず椋岡駅のところに「レ(通過)」の印が入っています。こういうダイヤはJRでたまにありますが、他の私鉄にはなかなかないのではないかと思います。なので、JRっぽさを感じます。
駅の回りには住宅があり、ホーム横に車がとまっていました。今日はこの後この線を引き返すので、その時に途中下車するつもりです。
(注:椋岡駅は、12月15日の営業を最後に、廃止されました。)
「パノラマスーパー」展望室から見る車窓。知多武豊駅。
富貴駅で内海へ向かう知多新線と分岐すると、次に「布土」という通過駅があります。この駅も廃止されてしまいました。読み方が「ふっと」。外国みたいです。大きな遺跡が駅前から出てきそうな気がする名前。
今から7年か8年前、廃止された名鉄八百津線に乗りに行った時に、新可児駅で途中下車しました。ホームに止まっていたのは、「河和」行きと「内海」行きの電車でした。河和とか内海とか言われても、一体どこにあるのかよくわかりません。何だか、とてつもなく遠いところまで走っていくような気がします。このように、あちこちでスケールの大きさが感じられるのも名鉄の魅力のひとつです。
とはいえ、路線図さえ覚えれば、河和も内海もどこにあるかすぐ分かります。しかし、名鉄の路線図は他の私鉄とは違い、一筋縄ではいきません。JRの路線図ならとっくの昔にそらんじているブログの筆者も、名鉄の路線図はなかなか覚えられませんでした。
その河和駅に今日はじめて来ました。線路が4本ある、ごく普通の終着駅でした。が、ここは知多半島の駅、港もすぐそばにあります。駅にいても、海が近いことを予感させる感じはします。ここで折り返すのはたいへん勿体無く思い、バスで知多半島の先端・師崎までさらに進んでみました。
駅にはスーパーマーケットが併設され、生活感のある駅でした。東京にもスーパーのある駅は数多くあれど、ここ河和はそのどれとも違います。改札口の自動改札機だけが、この駅に似つかわしくないアイテムだと思えてきます。
つづく