(その4)のつづき
廃止された名鉄美濃町線の競輪場前駅です。緑で舗装されている部分がホームです。これでも駅なのかと思いますが駅です。どうやって行けばいいのかもよく分かりません。道路を横切らないと、駅へは辿り着けません。 とても危なっかしかったです。水の上に浮いているような気分になりました。それも、プールの上にビート板を浮かべて、その上に乗っかっているような気分でした。(小学生のころよくやった。)
一応、道路交通法上は「安全地帯」です。(いや、もしかすると違うのかな?) そして、「車両は、安全地帯~(中略)~に入つてはならない。」(道路交通法第17条第6項)と記されています。
しかし、法律にいくらそう書いてあっても、実際にはマイカーやトラックが割り込んでくるんじゃないだろうかと思わずにはいられませんでした。何といっても、自分は道路の真中に立っているのですから。
こういう駅は、確実に市民を路面電車から遠ざけます。だれもこんな駅から電車に乗りたいなんて思いません。道幅が狭くてホームが設置できないのなら別ですが、そうでなければちゃんとしたホームを作って欲しかったです。
確か、高岡の万葉線にもこれと同じような「駅」がいくつかありました。早急に改善した方がいいと思います。
こちらは「電車専用」の信号です。
路面電車は、自動車ではありませんが道路交通法による規制を受けています。路面電車は、自動車と同様、信号には従わなければいけません。それは、
道路交通法 第7条(信号機の信号等に従う義務)
道路を通行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等に従わなければならない。 (一部省略)
で定められています。
ちなみに、車両等というのは、「車両又は路面電車」なんだそうです。(道路交通法第2条第17号)
この信号機も、路面電車の廃止された今では、もう撤去されているかもしれません。 ホームは2つありますが、前後の線路は単線です。分岐するポイント。
つづく
そういえば、伊予鉄道(市内電車)の道後公園駅は、道路の拡幅工事が終わるまで、道後温泉行きの線路に安全地帯すらありませんでした。ゼブラゾーンみたいなところに降ろされてこわかったことを覚えています。
コメントありがとうございます。
なるほど、そんな場所もあるのですか。なんとかしてほしいですね。
ここ岐阜の場合は、プラットホームを造る場所はあったのにプラットホームがなかったのだから、寂しい限りでした。
小さいとき、模型鉄道で道路を表現するのに、「ベニヤ板をグレーに塗ったらそれらしくなるかな?」と思ってやってみると、全然雰囲気出なかったことがありました。それに似ているなと思いました。道路を緑色に塗っただけでは何ともむなしいですね。
はじめまして。
Simplexさんの所から来ました。
この”電停”跡も、先月削られてきれいに舗装されました。
工事も、市ノ坪>競輪場北まで終わった様です。
千手堂も先日終わり、神田町5丁目共々美濃町線>田神・
忠節線の分岐カーブは、無くなりました。
コメントありがとうございます!
そうだったのですか。寂しいですね。でも、きれいに舗装された後の道路を見ても、昔あった駅のことを思い出せるとは思います。なにも、「跡形もなく」してしまうことないじゃないかと思うのですが。
2件のコメント&トラックバックありがとうございます。
TB記事の写真は、旧競輪場前の辺りでしょうか?この写真を見る限りでは、線路の撤去はまだまだ先という感じもします。安全だったかどうかは別として、「安全地帯」である駅の舗装(緑色)が残っているのも懐かしいです。
市内線以外の場所はどうなっているのかと思いますがご存知ですか?美濃町線だと、野一色から関までの間にも併用軌道区間がいくつかあり、市内線以上に魅力的だったと思います。途中下車をしなかったのがいまさらながら悔やまれます。