★さちゅりこん――渡邊史郎と縦塗横抹

世界が矛盾的自己同一的形成として、現在において過去と未来とが一となるという時、我々は反省的である。(西田幾多郎)

妬神社を訪ねる(兵庫の神社2)

2024-02-12 23:55:01 | 神社仏閣




観光客や湯治客の一瞥に堪えているお宮で、人妻が夫の愛人を×し自分も深い温泉に身を沈めたというのだ。というわけで、きれいな女性の盛装をみると沸くとか、自分の醜い心をけなすと沸くとか、――まるで、ネット上の言論のようである。あまりに沸騰し過ぎたせいか、いまは枯れているという。

レスコフの「マクベス夫人」でさえ、夫の浮気に激怒して、その恋人を自分と一緒に極寒の川に沈めたが、ここまで水が意志をもつことはなかった。ソ連では、極悪人の親玉が死なないと雪も溶けない。わが国では、だいたい定期的に山が動いたり海や川が押し寄せてきたりする。上の温泉が涸れたのも、共産主義の鳥居をつけたからではないのか。


最新の画像もっと見る