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観光客や湯治客の一瞥に堪えているお宮で、人妻が夫の愛人を×し自分も深い温泉に身を沈めたというのだ。というわけで、きれいな女性の盛装をみると沸くとか、自分の醜い心をけなすと沸くとか、――まるで、ネット上の言論のようである。あまりに沸騰し過ぎたせいか、いまは枯れているという。
レスコフの「マクベス夫人」でさえ、夫の浮気に激怒して、その恋人を自分と一緒に極寒の川に沈めたが、ここまで水が意志をもつことはなかった。ソ連では、極悪人の親玉が死なないと雪も溶けない。わが国では、だいたい定期的に山が動いたり海や川が押し寄せてきたりする。上の温泉が涸れたのも、共産主義の鳥居をつけたからではないのか。