鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

読み問題の書き取りは難しい

2007年10月07日 | 三点セット3 過去問

 過去問を解いた後、一日位空けて、 (一)読み問題の解答の平仮名を見て、書き取りをしています。15-2を解きました。30問の内、11問書けませんでした。

 書けなかったのは、「辞典」を確認して「見出し語」かどうか確認しています。見出し語なら原則的に書けた方がいいと思うからです。 見出し語にある問題で間違ったものを列挙してみます。?は漢字が浮かばなかったものです。

1 きはい ○跪拝  ×詭拝 
 相変わらずの部首間違い病です。跪(ひざまず)く詭(いつわ)るでは、全く意味が違います。

9 とそつてん ○兜率天  ×?率天
 兜は準1級配当なのに浮かびませんでした。

12 ちょうこく ○肇国 ×雕刻

 問題文 ちょうこくの記念日を休日とした を憶えていれば熟語が思い浮かんだかもわかりませんが、忘れてしまっていました。漢字は、文脈で書ければいいのですから、ちょうこくだけから、肇国を書く訓練は不要かもわかりません。

 ただ、1級の場合、語選択書き取りや対義語・類義語では、平仮名の選択肢だけを見て、漢字が浮かぶ必要があると思います。また、そうぼうなど文章題でも文脈や意味がわからないことがあります。故事諺でも意味が解らないことがあります。だから音熟語の平仮名だけから漢字が浮かぶ訓練をすることは、しんどいけど大事だと思っています。

 それと、母という言葉からmotherやmommyという英語が浮かぶのが、英単語の語彙力でしょう。であれば日本語でも、ちょうこく という言葉から、雕刻のみならず、肇国も浮かぶのが、日本語の語彙力だと思います。漢字が浮かばなければ、肇国が、国を肇めることという意味はわからないでしょう。

 この点で、完ぺきとか破たんとかちょう用とか、音熟語について常用漢字以外を平仮名で書く、いわゆる交ぜ書きは、日本人の語彙力低下に一役買っていると思っています。

 話が逸れてしまいました。問題に戻ります。

16 ほうちゅう ○庖厨 ×庖(厨の雁垂を麻垂に)
  麻垂で書くときは、ですね。

19 にじゅ ○二竪(豎) ×二(鼓+豆)

22 かんじき ○檋*(橇) ×檋の木偏を書かず

25 いき(り立って) ○  ×?
 なお、「いき」だけではさっぱりわかりませんので、読み問題の答えを帳面に書くときに、送り仮名も書いています。

28 せめ(げども) ○ ×門構えの中が?

 合計8問です。 尚、以下の3問は書けませんでしたが、次の理由で別に構わないと思っています。

A,同訓の簡単な漢字で書ければいいと思うもの

24 悪政は世の条理をみだれさせる。 ○ ○

27 ただに学問のみならず、武芸にも長ず。 ○ ○只、唯
 啻は、読みでは頻出ですが、書き取りでは、只または唯でいいと思います。「日国」では、「ただ(に)」の表記として、唯・只・啻が並んでいます。

B,熟字訓の書き取り

26 おがくず(大鋸屑)
 熟字訓の書き取りは、精々、過去問で出たものだけでいいと考えています。

 3問分を差し引いても、8/(30-3)=約3割 間違いました。これは結構しんどい訓練ですが、語彙力増強のために継続しようと思います。



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