鑿壁偸光 漢字検定一級抔

since 2006.6.11(漢検1級受験日) by 白魚一寸

常用漢字は、他にも間違った

2006年11月15日 | 18-2(第41回)
 a、(一)巻帙(×けんちつ  ○かんちつ)綻んだ。

常用漢字巻は、カンの読みの他に、表外音として、ケンがあります。難しい方の読みだろうと考えて間違えました。巻をケンと読む「見出し語」は、席巻、巻雲=絹雲、巻繊の三つだけで、後はカンと憶えておかなければいけませんでした。

18-2は、音読みが複数ある場合の読み分けがいくつか出ています。なお、巻帙は、14-3でも読みで出題され、帙は13-1にも読みで出ています。読み問題で出る漢字は、今後、書き取りで出題されるかもわかりません。巻帙綻ぶは、本が壊れる程に、何度も繰り返して読むという意味(「日国」)の慣用句です。韋編三絶と同じ意味ですね。

b、(九)ソクイン(×惻陰 ○惻隠の心は仁の端なり

これは、4-1、12-3、16-3にも書き取りで出ている頻出語なのですが、よく間違います。私に惻隠の心が虧けているからでしょうか。

惻には、いた(む)という訓があり、隠には、あわれむという意味がありますが、どうもこれをきちんと理解していませんでした。熟語の意味のみならず、個々の漢字の意味を押さえておかなければいけません

尚、蛇足ですが、この成句の出典は、孟子です。昔の藩校や寺子屋では必ず教えたでしょうが、私は、学校教育で習った記憶がありません。尤も、中学生の頃だったでしょうか、NHKで八犬伝の人形劇をやっており、仁義礼智忠信孝悌という言葉だけは知っていましたが・・。


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