出題形式が変更となった14-3以降は、熟字訓・当て字は別として、「辞典」の親字欄の下に記載のある音訓からしか出題されないと書きました。 しかしながら、過去問と「辞典」の照合をしていたら、1問だけ、「辞典」の訓にない書き取りを見つけました。それは、
毒杯を あお(呷)り 絶命した。19-2K
です。【呷る】は、「辞典」の見出し語にありますが、呷の親字欄の下の訓読み欄は空欄です。勿論、巻頭の音訓索引の「あおる」にも煽るしか載っていません。
尤も、【呷る】は、5-1Y、9-1K、16-3Kで出題されている頻出語で、9-1K、16-3K,19-2Kでは孰れも、煽ると対で同訓異義問題で出題されています。また、うめ(呻)く と間違い易い漢字です。訓にはないが、例外的に過去問から出題されたと考えればいいのでしょう。
「辞典」には、親字欄に訓がないのに、訓の見出し語があるものが散見されます。例えば、
×【鱏】(えい)
×【胛】(かいがらぼね、かいがね)
こういうのは、過去問には出題されていないので、出題可能性が低いと思い、見出し語の上に×をつけています。
鱏については、×【赤鱏】、×【糸巻鱏】という見出し語もありますが屹度出題されないでしょう。もし出題されたら御免なさい。鱏は音読み熟語も四字熟語もないので、見出し語のない漢字として、△の漢字としました。えいについては、寧ろ、熟字訓の海鷂魚9-3Yだけ憶えておけばいいでしょう。
胛については、 【肩胛骨】がありますが、 【肩甲骨】とも書きますので、胛は書けなくてもいい漢字でしょう。
過去問と「辞典」・「四字熟語」との照合は、8-2まで遡りました。
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