妻が昨日のMixiに、こんな告知をしてくれた。
「うちのS平が、きょうからエロ教師の鮮烈デビューだよ!」
立教大学・現代心理学科・「メディア映像論・エロスはいかに伝えられたか」授業が始まった。生徒数は約60名。過半数が女子学生。
鎌倉から埼玉県・新座キャンパスまで2時間半の旅程であった。学生食堂で「松茸丼定食」420円を食べ、教務課の先生に教室内のAV機器の扱いを教えてもらい、午後1時10分、授業開始。
「・・ここで何を見て、私が何を語ったか、教室の外では言わないで下さい。言ったら僕はクビになります」
それをホントにとったか、ジョークと取ったか、判断は生徒の自由である。
ヴァルター・ベンヤミンの自殺した日が1940年の「9月26日」ということに触れて、彼の「複製技術時代の芸術作品」を語った。私たちが触れているのは「情報とコピー」ばかりで、世界の「現実」ではないこと。
そして、2008年の仮名「吉田太郎」クンの個室と、1800年、江戸詰めの侍「吉田太助」の部屋の内部の比較論を語った。片や新聞雑誌・DVDなどコピーの山、片や狩野探幽の真筆画一枚のみ。
ベンヤミンが説いた「聖なる一回性」(アウラ)は、我らが暮らしのいずこにありや?
ひょっとすると、エロスこそが、「自己」を呼び戻すかけがえなきものかも知れない。
満場、寂として声なし。実に真剣に聴いてくれた。
後半はヤン・シュヴァンクマイエル監督「快楽共犯者」をDVDで見せた。妻が推薦する極めつけのエロい作品だ。部屋を暗くして生徒達を作品に没入させた。
実は本作品は裸もセックスもない。しかし、何がイヤラしいかというと人物達が作る「音と視線」だ。
上映を半分で中断して紙を配り、この作品と授業全体の感想を書かせて終了。
大学図書館に移動して感想文を読み出して、オラは思わず座り直してしまった。
作品感想・例
「誰もが秘密をもっているのですね」(女性)
「エロスとは性的行為を単純に指すのではなく、個人の内面にある性壁というか、人間の内に潜む本質的なところに存在するのだと感じました」(女性)
「続きを早くみたい!」(男性)
授業感想・例
「エロスの概念が変わった」(女性)
「非常に具体的、かつ大胆なエロスに足を踏み入れている印象を受け、嬉しかった」(女性)
「声も内容も、先生の授業はエロ過ぎます!」(男性)
こんな感想文がB5判にビッチリ書いてあって60枚! 帰宅の車内でも読みふけり、着いた鎌倉駅の風景が、いつもとは別物にみえました。
「うちのS平が、きょうからエロ教師の鮮烈デビューだよ!」
立教大学・現代心理学科・「メディア映像論・エロスはいかに伝えられたか」授業が始まった。生徒数は約60名。過半数が女子学生。
鎌倉から埼玉県・新座キャンパスまで2時間半の旅程であった。学生食堂で「松茸丼定食」420円を食べ、教務課の先生に教室内のAV機器の扱いを教えてもらい、午後1時10分、授業開始。
「・・ここで何を見て、私が何を語ったか、教室の外では言わないで下さい。言ったら僕はクビになります」
それをホントにとったか、ジョークと取ったか、判断は生徒の自由である。
ヴァルター・ベンヤミンの自殺した日が1940年の「9月26日」ということに触れて、彼の「複製技術時代の芸術作品」を語った。私たちが触れているのは「情報とコピー」ばかりで、世界の「現実」ではないこと。
そして、2008年の仮名「吉田太郎」クンの個室と、1800年、江戸詰めの侍「吉田太助」の部屋の内部の比較論を語った。片や新聞雑誌・DVDなどコピーの山、片や狩野探幽の真筆画一枚のみ。
ベンヤミンが説いた「聖なる一回性」(アウラ)は、我らが暮らしのいずこにありや?
ひょっとすると、エロスこそが、「自己」を呼び戻すかけがえなきものかも知れない。
満場、寂として声なし。実に真剣に聴いてくれた。
後半はヤン・シュヴァンクマイエル監督「快楽共犯者」をDVDで見せた。妻が推薦する極めつけのエロい作品だ。部屋を暗くして生徒達を作品に没入させた。
実は本作品は裸もセックスもない。しかし、何がイヤラしいかというと人物達が作る「音と視線」だ。
上映を半分で中断して紙を配り、この作品と授業全体の感想を書かせて終了。
大学図書館に移動して感想文を読み出して、オラは思わず座り直してしまった。
作品感想・例
「誰もが秘密をもっているのですね」(女性)
「エロスとは性的行為を単純に指すのではなく、個人の内面にある性壁というか、人間の内に潜む本質的なところに存在するのだと感じました」(女性)
「続きを早くみたい!」(男性)
授業感想・例
「エロスの概念が変わった」(女性)
「非常に具体的、かつ大胆なエロスに足を踏み入れている印象を受け、嬉しかった」(女性)
「声も内容も、先生の授業はエロ過ぎます!」(男性)
こんな感想文がB5判にビッチリ書いてあって60枚! 帰宅の車内でも読みふけり、着いた鎌倉駅の風景が、いつもとは別物にみえました。
是非、社会人向けにもやって欲しいものです。
鎌倉御大の社会批評・政治批評にも,色濃く宿る「大人のエロス!」。学生達には鮮烈で、激烈で、大辛柿の種を100粒一度に食べたような「記憶」が残るでしょうね。大学で教えるものに、こうした刺激がなくなって久しく、多くの学生たちは、よき羊になってしまています。いまこそ、「エロスで覚醒を!」と願うものです。