石井信平の 『オラが春』

古都鎌倉でコトにつけて記す酒・女・ブンガクのあれこれ。
「28歳、年の差結婚」が生み出す悲喜劇を軽いノリで語る。

土曜日・シンポジウム・お見舞い

2007-07-21 22:25:05 | メディア
昼から「後藤新平の会」シンポジウムに出席。プレスセンター10階ホールの会場が、150人を超える人で一杯になる盛況だ。生誕150年の人に、何故、いま、こんなに熱い関心が集まるのか、改めて不思議だ。

 政府が機能せず、地方自治はいまだ遠しの時、「射程距離の長い」眼力で国家戦略を考えた後藤は、今後も参照され続けるだろう。

 彼が東京市長だったときに作った150メートル幅の「昭和通り」を超える道路を、経済大国になった日本は作りえていない。

 会場で、鶴見俊輔さんの妹・章子さんに挨拶して話す。去年亡くなった姉の和子さんを含め、3人は後藤新平の孫に当る。章子さんは75歳だが、いま京都造形大学に入学して「芸能史」を勉強されている。

 「キャンパスには、18歳から95歳までの学生がいます。いやー、勉強するのがこんなに楽しいなんて知りませんでした!」

 16歳から学校に行っていないのは、母上と夫君の世話に明け暮れたから、だそうだ。

 会場を出ると、目の前に「市政会館」別名、日比谷公会堂が、古いけれども品格ある姿ですっくと天に向かって建っていた。これも後藤の作品だ。


 朝日新聞記者・山田厚史さんを東京医科歯科大学病院に見舞う。顎の骨折で食べられない、喋れない状態。回復を願い、一緒に乾杯できるまで酒を断つつもり。


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