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oregonian way of life. 

オレゴンでの学生生活から南下して社会人生活へ。IT産業でホットなサンフランシスコ・ベイエリアで地味~に文系の仕事してます

アメリカ人の食べ方は汚いゾ

2006-10-14 | 
アメリカで日本人が2人以上集まると必ず始まる(?)のが、アメリカ人批判。思いっ切り自己文化中心的になってアメリカ人の悪口(?)を言うのは、結構ストレス解消になるもの。

先日まで一緒だった親とわたしの間で度々話題に上ったのが、アメリカ人の汚い食べ方。紙ナプキンを何枚もくちゃくちゃにしながら口を拭き拭き食べ、食べ終わった後はそれらのナプキンを皿の上に山積みに・・・。「そんな食べ方がアメリカでは『普通』なの。それを汚いと言うあなたは自己文化中心主義者よ」と言われればそれまでだけれど・・・。それでも、紙ナプキンを使い過ぎ!

なぜアメリカ人の食べ方は汚いのか?(←それでも「汚い」と言い張るわたし)一つ考えられるのが、アメリカでは「かぶりつき」の食べ物が多いこと。ハンバーガー、サンドイッチ、ピッツア、タコス、ブリトー、それに最近多いラップ(写真)。どれもが大口を開けてかぶりついて食べていい物。かぶりついて食べているとどうなるか?かぶりつく度に「たれ」が滴り落ちるから、紙ナプキンを使用することになります。そのナプキンも、きちんと折りながら使用すればいいのに、くちゃくちゃに潰して何枚も使う・・・。

少なくとも普段、わたしがオレゴンの下宿先で食事をするときはナプキンは不要です。ナプキンがいるような物も食べないし、食べ方もしないからです。アメリカではなぜかぶりつきの食べ物が多いのか知らないけれど、紙ナプキンを何枚も使用することを前提にした食事は見直したほうがいいのでは?

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ブラックベリーはわたしの友達?

2006-08-20 | 
わたしの恋人(?)・ブルーベリーが去りました。7月初旬に再会してからあっという間の一ヵ月。今年はブルーベリー摘みに行って素顔のブルーベリーも見たし、いっぱい食べたし満足です。また来年の7月に再会できるのを楽しみに・・・。七夕の織姫と彦星の気持ちがわかるような気がします。(←たまにはおセンチな気分になってみました。柄じゃないけれど・・・)

恋人が去ったわたしを慰めるべく(?)、ブルーベリーと入れ替わるように登場してきたのがブラックベリー。下宿先の裏庭で野生のブラックベリーができるので、昨日大き目のお椀に一杯摘みました。ブラックベリーも甘酸っぱくておいしい。「恋人が去ったからってヘコムなよ。俺がついてるじゃないか!」と言わんばかり(?)のブラックベリーは、わたしを励ましてくれる友達みたいな存在でしょうか?

ブルーベリーが「夏真っ盛り」の味なら、ブラックベリーは「夏の終わり」の味。恋人が去った哀しみを乗り越えながら(?)、裏庭で野生のブラックベリーを摘んで食べ、夏の終わりを実感する――。これぞ、「シンプルな喜び」ですね。

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食を通して精神面でつながる

2006-08-07 | 
日本時間で昨日、61回目の「原爆の日」を迎えた広島。去年の7月下旬に広島平和記念公園を訪れたことが、昨日のことのように思い出されます。そこの原爆資料館に展示されてあったのが、黒焦げになった弁当。ある母親が子供に作ったものです。その弁当の中身を忠実に再現して当時を偲んでもらおうと、ある団体がその弁当の販売をしたようですね。(記事はここをクリック。)

食を通して当時を偲ぶ、とはイコール、過去の人と精神的に/魂でつながることだとわたしは解釈します。タイム・マシーンでも使わない限り、1945年8月6日の広島に「物理的に」戻ることはできない。けれど、当時被爆した弁当と同じ中身の弁当を食することによって、その被爆少年や母親と「精神的な」つながりは持てる――。これを「素敵☆」とみるか「何か、おセンチ」とみるかは人それぞれだけれど。

食は、時間だけではなく空間も超越するようです。ベトナム反戦運動が盛んな頃、マクロビや菜食主義などに走った多くのアメリカ人が大豆を用いた豆腐などを食べ始めたのは、健康面や環境面の理由のほかに精神的な理由もあったとか。戦争を耐え忍んでいたベトナムの小作人が摂取していた大豆を食べることによって、そんなベトナム人と精神面でつながり合う、という意味があったそうです。

食を通して時空を超え、精神的につながりあう――。「米一粒にもお百姓さんの魂がこもっている」という格言を持つ日本人には、ピンとくるのでしょうか?わたしの行きつけ自然食品店のジュースにも、「原材料、オーガニック・オレンジ&Love」と記されてます。あなたは普段の食事で、作った人の魂や愛情を感じていますか?

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たま~には棒アイス♪

2006-07-25 | 
この町は昨日、最高気温が40℃。これだけ気温が上がると夜の9時、行きつけのコーヒー・ハウスを出て行きつけの自然食品店へ向かうとき、昼間の暑さがまだ残っていました。そこで、その自然食品店で購入して食べたのがアイスクリーム。今回はアイスクリーム・スタンドのアイスではなく、棒アイスを。米乳を使用した、チョコレート&ナッツのアイスです。アイスクリームを食べたのは、4月以来三ヵ月ぶり。

棒アイスを食べていると、子どもの頃を思い出しました。棒に「当たり」マークが付いていると一本無料でもらえる、ってありましたね~。(今でもあるのでしょうか?)今だったら、そんな添加物どっちゃりのアイスをおいしいと感じることはないでしょう。昨日食べた自然原料100%のアイスクリームよりも、"ブルブルブルーベリー"の方を断然おいしいと感じるくらいですから。わたしの現在の恋人は、ブルーベリー。(←ブルーベリーはあんたを恋人とは思っちゃいないよ)何はともあれ、わたしは正常な舌を持っているのは確かなようです。

ちなみに、チョコレート・アイスを食べたのは昨日の記事を更新した後。記事の中で、「チョコレートは労働者を搾取して生産されてそう」などと言っておきながら、その舌が乾かぬうちにチョコレート・アイスを食したわたしって一体!?まあ、「気持ちの切り替えが早いのがわたくしの長所ですの、オホホ」ということで・・・。(←下手な言い訳)

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素顔の君も素敵さ、"ブルブルブルーベリー"♪

2006-07-22 | 
先程、下宿先の方と"ブルブルブルーベリー"摘みに行って来ました。車で40分ほどの所にある、オーガニックのブルーベリー農場です。店の量り売りだと5ドル前後のブルーベリーが、この農場で自分で摘むと1.75ドル!肩からサスペンダーみたいなものを掛け、それにバケツを引っ掛けて、「素顔の"ブルブルブルーベリー"」といざご対面!

(余談ですが、一般人に○○摘みを開放している農場のことを、英語で「U-Pick Farm」というようです。この場合の「U」は発音が同じ「You」のことだと思います。)



オレゴンの青空と山に映える、"ブルブルブルーベリー"。店で商品として売られているのを普段見ていると、農場で実際にブルーベリーの実がなっているのを見るのは感動的。う~ん、いとしの"ブルブルブルーベリー"ちゃん、素顔の君も、とっても素敵さ!(←アホ)



一時間で5kgほどのブルーベリー(写真上)を摘み、10ドル75セント。家に戻ってから半分は冷蔵庫、残りの半分は冷凍庫へ。ブルーベリーは、冷凍しても味が落ちないのが。短気のわたしは昼食後、1時間ほど冷凍したブルーベリーをさっそくデザートに。甘~くておいしい!!ブルーベリー摘みに同行した下宿先のお父様が、「商売用に大きくて見栄えがいいのを朝のうちに摘んでしまっていて、いいのが残ってなかった」とぐちっていて、そう言われてみればそうかな、とわたしも思ったけれど、それでも十分おいしい~!肥沃な土地と太陽などの、まさに自然が生んだ大傑作、"ブルブルブルーベリー"。そんなブルーベリーを食べるということは、オレゴンの自然と一体化すること!?

"ブルブルブルーベリー"をこんなに腹一杯食べられて幸せ。まだ死にたくないけれど、もう死んでもいい!?(←訳分からん・・・)

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オーガニックは自然食品じゃない!?

2006-07-19 | 
わたしが愛用しているごま塩や梅干(写真下)は、Eden Foodsという自然&オーガニック食品の会社(写真上)製。Edenはミシガン州クリントンという小さな村にあるので、「もしや」と思って調べてみると、やはりこの会社、1968年にミシガン州アヌアーバーで生協として出発したそうです。創立メンバーは、当時ベトナム反戦運動に精を出していた「過激な」ミシガン大の学生だったのしょうか?ちなみにクリントンは、アヌアーバーの南西50キロほどの所にあります。



Edenの会社理念の柱になっているのが、マクロビ。Edenに言わせると、「ロハスやオーガニックよりもマクロビ」、というところでしょうか?もちろんEdenはそんな小ざかしい事は言っていませんが。お互いに違いはあっても、これら三つの概念はすべて全体論的な見方を旨とし、健康、幸福、それに平和の達成を目的としているはず。それを、「どの概念が一番高次元だ」何だかんだと言って権力闘争していては、そのような概念とは矛盾しますね。まあ、エリートが大衆からその地位を脅かされると大衆を潰しにかかるのは、昔からですが。

何はともあれ、Edenのホームページにはマクロビ料理のレシピが大量に掲載されています。興味のある方、どうぞ。

Edenのホームページの中で気になったのが、米農務省のオーガニック認定に関する記事。下宿先の方も以前言ってましたが、国のオーガニック認定の基準はかなり甘いとか。その甘い設定に泥を塗るかのように去年、Organic Trade Associationという農業関連産業(agribusiness)の団体が、添加物を加えた食品もオーガニックとして認定するよう米議会に働きかけ、その団体の主張が法定化されたそうです。つまり、店頭で米農務省のオーガニック認定のラベル(写真下)が貼ってある食品には、添加物が含まれている可能性があるということ。「オーガニック食品=自然食品」ではなくなったのです。



オーガニック運動家やその支持者が、「オーガニックが運動から産業になってしまった」と嘆くはずですね。世界最大の小売業者、ウォール・マートまでがオーガニック食品ビジネスに参入し、このような大企業が今後もオーガニックの関連法案に多大な影響力を与えていく事が懸念されている、アメリカのオーガニック市場。市場が成長するにつれ、オーガニック認定の基準は「ゆる~く」なっていくのか!?

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日本伝統食の崩壊はオレゴンのせい?

2006-07-14 | 
去年の夏日本にいたわたしが、本屋でふと目に留めた本。それが、『「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活』(藤原書店、2003年)。食生活史研究家の鈴木猛夫という方が書いた本です。この本が目に留まった大きな理由は、帯に書いてあった次の言葉。

今や私たちの食生活は、季節感や地方色がないどころか、国籍さえも不明になってしまった。なぜこれほど急激に変わってしまったのか。その背景にはオレゴン小麦栽培者連盟の周到な戦略があったのである

もちろん、「オレゴン」という言葉がわたしの注意を引いたわけです。戦後1954年に始まった日本へのアメリカの余剰小麦輸入。小麦の日本での消費拡大を最も喜んだのが、オレゴン州の小麦生産農家だったとか。日本への輸出は、コスト面からいって太平洋に面したオレゴンが他州より有利。オレゴン州は戦後間もなく日本への市場開拓準備を始め、1954年以降は官民挙げての日本市場攻略作戦を開始したそうです。その攻略の一方法が、1956年に始まった「キッチンカー」の運行。全国各地で洋食の料理講習会を開き、日本での小麦消費拡大を図ったのだそうです。

なるほどね~。給食の主食がなぜパンと牛乳なのか、以前わたしは疑問に思ってましたけれど、戦勝国アメリカの、特にオレゴンのこのような意図があったわけですね~。戦後生まれのわたしも、ご飯と味噌汁が基本的に好きだとはいえ、洋食を食べながら育ったわけですから、アメリカの小麦戦略にまんまとはまったわけですね~。

わたしの記事に昨日Tomさんがコメントしてくださったように、普段当たり前に食べているものでも、元をたどれば人工的に操作されたものって結構ありますね。

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シンプル・ダイエットへの道は険しく・・・

2006-07-13 | 
写真は、大学近くのベーグル・ショップで先日食したベーグルサンド。モドキ肉(ターキー)、ソイ・チーズ、カイワレ大根、玉葱、アボカド、それにトマトが入ったビーガン仕様。2月の記事『冬季の鬱病は食事が原因?』で言ったように、夏野菜のトマトを冬に食べたくないので、7月までこのサンドイッチを食べるのを待っていました。このサンドイッチ、中々でしたよ。

ブルーベリーと共にトマトの季節も来ましたね~。特にアメリカで暮らしていると、トマトの季節は嬉しいです。アメリカでポピュラーなガーデン・バーガーやサンドイッチ、それにメキシコ料理のタコスには生トマトを使用していますから。よって、わたしがこれらの料理を食べるのは夏中心です。

が、トマトやアボガドをオレゴンで食するというのは、「地産池消」の精神には思いっきり反しています。トマトはフロリダや南西部、それにメキシコで、アボカドもメキシコや、アメリカ国内でもメキシコ国境に近い地域でしか栽培されていないという、バリバリの南国産。そのうち地球温暖化が進めば、オレゴンでもトマトができるようになるそうですが・・・。(←って、そうなったら大変だろ!?)

多くの輸送エネルギーを費やしてオレゴンに運ばれてくるトマトやアボカド。今の時点では夏だけ食するということで、「地産池消」や「輸送コスト」とは妥協しています。オレゴンは好きだけれど、米やトマトができる土地にそのうち引っ越したいような・・・。うっ、でもそうすると、ブルーベリーが地元でできない!

多大な輸送コストのお陰で世界中の食を味わい、贅沢になったこの舌。ビーガンというだけでシンプル・ダイエットを実践しているつもりになっていたけれど、輸送コストを減らして「地産地消」にもっと近づきたいと思う、今日この頃でした・・・。

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夏のデザート、“フルフルフルーツ・パイ”♪

2006-07-08 | 
写真は、先週下宿先で食したフルーツ・パイ。マンゴーとバナナ、裏庭で採れたラズベリーにさくらんぼ、それにもちろん“ブルブルブルーベリー”が入っています。パイの皮はシリアルにココナッツをまぶしてあって、夏を感じさせるパイです。

「このフルーツ・パイ、わたくしの手作りですの、オホホ」

と言って信じてくださる方はいらっしゃるのでしょうか?ブログの匿名性を悪用して手作りだと公言してもいいのかもしれませんが、わたしの良心が許しません。(←よく言うよ・・・)まあ、わたしだってフルーツ・サラダだったら作れますけどね。(←それって、いろんな果物入れて混ぜるだけ・・・

このパイ、当然下宿先の方が作ったもので、それをわたしがただ食いしたのです。パイ自体も良かったけれど、さくらんぼやブルーベリーなどがいっぱいゴロゴロ入っているのが、果物好きのわたしには「ク~、タマランチ会長!」って感じでした。(『クレヨンしんちゃん』からの古いギャグでごめんなさい!国際オリンピック委員会の前会長だったサマランチさん、覚えてますか?)

このフルーツ・パイ、ただのパイではないのです。下宿先のお母様が考案したこのレシピ、1970年代頃(?)にあの高級紙『ワシントン・ポスト』に掲載されたのです。「蛙の子は蛙」というけれど、下宿先の方もしっかりお母様の血を受け継いでいるようですね。

ちなみに、わたしの大好物のブルー・ベリー、行きつけの自然食品店で量り売りが始まりました。パック詰めよりも格安なのがうれしい!「ブルーべリーの実がなる時」を満喫します♪

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いとしの"ブルブルブルーベリー"♪

2006-07-03 | 
今年もついにこの時が来ましたね~。ブルーベリーです。オレゴン産で、州のオーガニック認定を受けています。約170g入って$4.29ドル。味だけではなく、ちょっと値が張って時期が一ヵ月程度だけというのも、わたしのブルーベリーに対する欲望(desire)を燃え立たせるのです。やはり、愛は障害が多いほど燃える!?う~ん、いとしのブルブルブルーベリーちゃん、君が来るのをずっと待ってたよ~ん!

にオレンジ、グレープフルーツ、さくらんぼ、それにラズベリーなど果物の種類が豊富な今の時期。果物好きのわたしにはたまりません。その中でもわたしの一押しが、ブルーベリー。去年の夏は、日本の実家近くの農協で地元産のブルーベリーを一度購入して食したけれど、ブルーベリーの味がしなかった・・・。去年食べた生のブルーベリーはそれだけ。今年は去年の欲求不満を満たすべく、ブルーベリーを食べまくり!といきたいところなんですが、わたしには安い買い物ではありません。行きつけの自然食品店に行く度に一パックだけ購入し、じっくり賞味しようと思います。やれやれ、シンプルライフ送るのも金がかかるの~。(←いや、やり方次第だと思う)そういえば2年前は、行きつけの自然食品店ではブルーベリーを量り売りしていたけれど、今年はしないのだろうか?

オレゴンの7月を彩るブルーベリー。あるネイティブ・アメリカン部族が3月頃を「太陽が元気になる時」と表現するのに倣って、オレゴンでは7月を「ブルーベリーの実がなる時」と表現すると、ロハス的でいいかも!?

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さくらんぼ&ラズベリーを無料で食べ放題♪

2006-06-24 | 
写真は、下宿先の裏庭(backyard)にある木になったさくらんぼ。これから腐るほどでき、「鳥が食べる前にさっさと食べて」と下宿先の方から言われたので、遠慮なくいっぱい食べさせていただきます。この裏庭ではさくらんぼだけではなく、ラズベリーも段々できてきています。先日朝食にシリアルを食べていたら、学校が夏休みに入って暇になった下宿先のお子チャマがラズベリーを取って来てくれました(下の写真)。

余談ですが、さくらんぼといえば大塚愛の『さくらんぼ』を思い出しました。(←あんた、アメリカにいてもやたら詳しいね。)「あ~なたとわたし さくらんぼ~♪」ってどういう意味?な~んて理性を使うのではなくて感性で感じるのでしょうね、きっと・・・。



毎日晴天続きで夏本番!を迎えたオレゴン。毎日通る川沿いのサイクリング・ロードもすっかり夏景色に(下の写真。上が昼間で、下が夕暮れ時)。来週初めにかけて気温がどんどん上昇して月曜日には35℃を突破し、その後は30℃以下で落ち着くとか。わたしが好きな野菜や果物(トマト、スイカ、桃、ブルーベリー等など)がこれから旬を迎えるので待ち遠しい!





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宗教とビジネスが交錯した町、ミシガン州バトル・クリーク

2006-06-22 | 
わたしが先月訪れたミシガン州アヌアーバー(Ann Arbor)から列車で1時間南にある同州バトル・クリーク(Battle Creek)。この町をご存知ですか?知るかー!と言う方でも、「コーン・フレークで有名なケロッグ社の本部がある町」だと聞くと、へぇ~と思う方が多いのでは。(←『トリビアの泉』?)上の写真は、ケロッグ社本部内にあったケロッグ社のキャラクターの一つ、Tony the Tigerの像。列車でケロッグ社のすぐ横を通ったので、列車内から撮影しました。

バトル・クリークはまた、菜食主義で知られるキリスト教の一派、セブンスデー・アドベンティスト教会(以下、SA教会)の発祥地&本部があった場所(現在の本部はメリーランド州)。日本の三育フーズはSA教団系のようですね。

ケロッグ社とSA教会が両方ともバトル・クリークで発祥した―。これはもちろん偶然ではありません。健康体を重視したSA教会がバトル・クリークに1866年療養所を建て、そこに10年後赴任してきたのが、当時はSA信者だったジョン・ケロッグ博士(後にSAから脱退)。先日言ったように、博士はコーン・フレークとピーナッツ・バターの発明者として知られる「厳しい菜食主義者」でした。ケロッグ博士やその弟、それにケッログ博士の元患者までが朝食用シリアルなどを開発して会社を興し、ぼろ儲け。20世紀の初め、バトル・クリークには朝食ビジネスで一攫千金を狙う者が多く集結し、いろんな会社が乱立していたとか。SA教会の本部が置かれた宗教の町は30~40年後、ビジネスの町になったのです。



ちなみに、ケロッグ博士やビジネス・ブームだった時のバトル・クリークについては、新潮文庫からT.コラゲッサン・ボイル著『ケロッグ博士(The Road to Wellville)』という本が出ているようなので、興味がある方はどうぞ(上の画像は原書版)。史実に基づいた小説、というのでしょうか?アメリカ史上最も有名なベジタリアンだといってもいいケロッグ博士や、初期の頃の朝食ビジネスの様子を知りたい方にお勧めします。この本は10年以上前にハリウッドで映画化され、大コケしましたね・・・。

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生命力を与えてくれるオレンジ・ジュース♪

2006-06-16 | 
写真は、行きつけの自然食品店で購入したオレンジ・ジュース。有機栽培のオレンジ100%使用で、直売なので殺菌していません。16オンス(約480ml)入りで4ドル95セントですが、後で瓶を返却すると50セント還ってきます。

喉が渇いていた今日の夜。購入して、背景が良くないのは分かっていたけれど写真を撮って、早速ゴック・ゴック・・・。感想は?

あ~、生きてるって、素晴らしい!!

『クレヨンしんちゃん』のパパ、ひろしがビールを飲んだ後に発する言葉をそのまま借用しましたが、この表現、決して大袈裟ではありません。このオレンジ・ジュース、おいしいとかまずいとかいう味の問題を完全に超越し、生命を感じるジュースです。土や水、それに太陽などの自然の生命力が凝縮されていて、飲んでいると、「自然から生命力をもらっている」と感じました。これが「オーガニック」ってこと!?な~んて言うと、「そんな低次元の問題ではなくって~、オーガニックとはもっと高次元の~」と言いたくなる「エリート」の方がいらっしゃるのかもしれないけれど、「おバカな一般大衆」に属するわたしは、「そうそう、これがオーガニック!」と思うだけで満足してしまうのでした。ただ、このような生命力を感じるジュースは、夜寝る前よりは朝起きて、「さあ、今日もこれから一仕事!」という時に飲む方が妥当だと思いましたね。

そのうち結婚でもして(← 一応、まだあきらめてません)家庭を持ったら、ジュースは家で作って飲んでもいいのかもしれないけれど、今は時々店で購入して飲むのが、日常生活における手の届く贅沢。(←これって、スタバの売り文句だったっけ?)こんなジュースが店で手に入るなんて・・・、自然食運動家の皆さん、ありがとう!!ベトナム戦争の時代にアメリカ社会の将来を真剣に考え、その後も一丸となって食を通じてのコミュニティ作りに励んでいただいた、あなた方のおかげです。

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「変人」のエネルギー&創造力に期待

2006-06-12 | 
夏になってサラダと同時にわたしが食べ始めたのが、シリアル。わたしは、特に朝食には和食が食べたいし、豆乳をかけて食べるシリアルは冷たいので(温かいホット・シリアルもありますが)、夏限定で食べています。店で売られているシリアルのほとんどがはちみつ入りですが、写真左のバニラ&アーモンドのシリアルはビーガン用で70%オーガニック(写真右は豆乳)。この町にある会社の製品で(デトックス茶と同じ会社)、この会社は売り上げの10%を平和活動に寄付しているとか。「う~ん、わたしって、相変わらず正しい消費者!」(←自己陶酔

19世紀の終わりに登場し、アメリカの朝食に革命を起こしたと言われるシリアル。これを発明したのは誰?「過激な」菜食主義/菜食主義傾倒者たちです。世界で最初に朝食用シリアルを発明したのは、James Caleb Jackson 博士。1860年代、自分が運営していた診療所の朝食メニューとして、「Granula」という固~いシリアルを発明したのが始まりです。その後、自他共に認める「厳しい菜食主義者」だったジョン・ケロッグ博士がコーン・フレークを発明し(ついでにピーナッツ・バターも)、牛乳をかけるだけという手軽さも受け、朝食シリアルはすぐベストセラーになりました。

何かを生み出したり社会を変えていったりする原動力になるのは、多くの場合が現状に対する不満。シリアルが生まれたのは、「過激な」菜食主義者たちが朝食の現状を憂い、自分たちが理想とする食品を生み出そうとしたから。今では、アメリカの家庭には「普通に」あるシリアル。そのシリアルを発明したのは「過激な」菜食主義者たちだったということを、現在どのくらいの人が認識しているのか知りませんが・・・。

同じように、「この町では、オーガニック/自然/ベジタリアン食品が多く手に入るザマス、オホホ!」とわたしが呑気に言ってられるのは、1970年代の過激な(?)自然食運動家たちのおかげであることに、異議を唱える人はいないでしょう。言い換えると、わたしが現在「楽しいビーガン♪」できるのは、運動家たちが基盤を築いてくれて、その基盤の上にわたしがあぐらをかいているから。「何でもゆる~く&楽しくやりましょう、オホホ」というスタンスにはわたしは基本的に賛成ですが、そのようなお気楽&楽観志向だけでは世の中はなかなか変わらない、とも思います。わたし自身はいかなる運動にも直接参加する気はないけれど、運動家や活動家の功績は認めています。

今では「普通の」シリアルは、一世紀前の「過激な」菜食主義者が発明したもの――。『歴史を変えてきた人は、みな変人』でも言ったように、「普通の人」が引いてしまうような「変人」のエネルギー&創造力にわたしは期待しています。

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サラダの季節到来♪

2006-06-09 | 
バラの季節になり、気温は連日20度を超えています。昼間はTシャツ&(ずり下げの)短パンでOK。ここまで暖かくなってくるとわたしが食べ始めるのが、サラダ(上の写真)。

「アメリカでベジタリアンしていると、サラダぐらいしか食うもんないんじゃないの?」と思う肉食者の方もいらっしゃるようですが、どっこい、わたしにとって体が冷えそうなサラダは、夏季限定品。夏以外は、基本的に火を通した野菜を食べるようにしています。「raw-food diet」、つまり、食物は全て生のまま食べる方たちからみたら、わたしの食事は「邪道」なのでしょうが・・・。

サラダを食べるのは、専ら大学内にあるベジタリアン・カフェで。オーガニック&地元で取れた野菜を使用しています。(「地元」ってどのくらいの範囲かは知らないけれど。)野菜の他にかぼちゃの種や、視力矯正に効果があるらしいひまわりの種、それにこのレストラン特製の「豆腐ナゲット」も入っているので、サラダが充分にメイン・ディッシュになります。ドレッシングは、ラズベリーや「ごまみそ」がわたしの好み(写真のサラダはごまみそ使用)。ドレッシングは、野菜自体の味が消えないように少なめに。

このベジタリアン・カフェのサラダ・バーは量り売りです。写真の量で5ドルちょっと。それに小サイズのスープをオーダーして腹八分♪「あ~、わたしって、なんてヘルシー!!

太陽からたっぷりとエネルギーをもらう夏。その分食事はロー・エネルギーで十分ですね。

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