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oregonian way of life. 

オレゴンでの学生生活から南下して社会人生活へ。IT産業でホットなサンフランシスコ・ベイエリアで地味~に文系の仕事してます

相変わらず君は素敵さ、「素顔のブルブルブルーベリー」♪

2007-08-06 | 
さっきブルーベリー摘みに行ってきました♪ブルーベリーということで、勝負服(?)の青いTシャツを着用。が、同行した下宿先のお子チャマに、

ブルーベリーに敬意を表して青いTシャツを着て行くんだよ

と言うと、バカにしたような目で見られました・・・。こうして子供は段々と生意気になっていくのでしょう。

下宿先から車で45分、目指すU-Pick Farm(上の写真)に到着。ここに来るのは去年に続いて二度目

♪は~じめましては ド~キドキ
二度目に会うときゃ お尻合い(オケツ、ペロン)♪

という感じでした(この手のおバカギャグは、もちろん「クレヨンしんちゃん」のパクリです。こんなギャグを暗記している自分もなんだけれど)。


(農場内の小屋。童話に出てくるような建物です)


(「素顔のブルブルブルーベリー」に囲まれて、シセ)

ちなみに、「わたしの恋人・ブルーベリーが去りました」と去年ブログに書いたのが8月20日。ブルーベリーのシーズンはあと2週間ほど。


(農場からの眺め。この辺りで撮影された映画『スタンドバイミー』を思い出します)


(全部で21ドル分摘みました。これだけあれば2週間は持つかな?)

で、2時間ほどブルーベリー摘みをしてみて思ったのは、このように土と触れ合う機会をもっと持ちたいな、ということ。去年も書いたけれど、太陽の下でブルーベリー摘みをしていると「生命力」を感じます。それに比べると、毎日多くの時間をコーヒーハウスでコンピューターと向き合って過ごすというのは無機質というか、人間的にも偏ってくるように思います。まあ、一種の「職業病」みたいなものだし、だからこそオレゴンに居れるわけですが。

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マクロビの聖地(?)、カリフォルニア州チコ

2007-06-28 | 
昨日の朝カリストガを出発してチコに向かう途中、ファーマーズ・マーケットにお立ち台・・・、じゃなかった!お立ち寄り。写真下のイチゴの他、桃やネクタリン、それにアプリコットなどを購入し、その場で水で洗ってパクリ。日本ではほとんど食べないオレンジやグレープフルーツ、それにさくらんぼなどの果物なども謳歌しています。



カリフォルニア州チコは、ボストンにいた久司道夫のある弟子が、西海岸におけるマクロビの拠点として選んだ場所(だったと思う)。そのせいかどうかは分からないけれど、ダウンタウンにあった多くのレストランがプランタン・フレンドリーです。わたし達はローフード&ビーガン(&大豆、グルテンなどもフリー)のレストランでランチ。写真下は、アイスクリーム付きのイチゴ&リンゴを使用したデザートです。夏にリンゴは食べる気しなかったのでイチゴのショートケーキを食べたかったのだけれど、デザートはこれしか残っていなかった・・・。



ランチの後はチコの生協へ。この記事一番上の写真は、そこで親が購入したトートバッグのデザイン。オーガニックコットン製&「Made in Chico」というこだわりの一品です。マクロビ歴30年以上を誇り、チコという地名をずっと以前から知っている親にとって、チコは一度は訪れてみたい場所だったようです。

午後にはレッドウッド国立公園に6時間かけて移動しました。

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オーガニック → ローカル → 旬?

2007-06-22 | 
幸運なことに昨日の夕方、ディビスのファーマーズ・マーケットに遭遇しました。わたしはホワイトとイエローのネクタリンを一個ずつ、それに桃を一個購入。これらの果物はイチゴやさくらんぼとともに今が旬ですからね。



旬といえば、ファーマーズ・マーケットに出店していたあるレストランが、旬の食材を使用していることを売りにしていました。上の写真が、そのレストランの屋台(一番上の写真)で購入したアジアン・ヌードル・サラダ。今が旬の赤ピーマンなどを使用しているけれど、このようなサラダにありがちな人参はありません。そう言われてみると、去年の7月にわたしがオレゴン・カウントリー・フェアで食したヌードル・サラダにはしっかり人参が入ってました。オレゴン・カウントリー・フェアはヒッピーの祭りで、食に関してはオーガニックやローカルの精神が色濃く出ていたけれど、「旬の食材のみを使用する」という考えはなかったようです。それに、わたしの町にあるレストランの中にはオーガニックやローカルを売りにしているレストランがあるけれど、旬の(seasonal)食材を売りにするレストランはお目にかかりませんね~。オーガニックだローカルだといっても、サラダバーで提供している野菜は一年中変化がないし。


(ファーマーズ・マーケットで食したイチゴ&ココナッツのアイスクリーム。気温が30℃くらいあったのでアイスがおいしかった!)

実はわたしは最近、近い将来アメリカのマスコミが旬の食材にスポットを当てるのでは、と予想しているのです。2、3年前までは主にオーガニックに注目し、去年あたりからは燃料費の値上がりを背景にローカル食材にスポットを当てています(ついでにフェア・トレードも)。その結果、先日報告した「オーガニック vs. ローカルのジレンマ」といった問題が浮上してきたのだと思います。で、次に来るトレンドはズバリ、旬?


(バンドの生演奏もありました)

コーヒーハウスなどではリンゴとバナナが一年中隣り合わせで売られている アメリカ。アメリカの食においては近い将来、「旬」が来る!?

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カレーはヤッパ、夏♪

2007-06-09 | 
タイ料理が人気だと以前書いたけれど、ブームではなくて最近ではすっかり定着した感があります。中華料理の影が薄くなったのは、タイ料理&寿司人気のため?

で、この町のある場所に最近オープンしたタイ・レストラン(上の写真は店内)。ダウンタウンにある人気店の支店です。わたしは期待して行って必殺(?)パッタイを注文。が、味が濃いい・・・。わたしは食事時に飲み物は基本的に不要なのですが、この時はたまらず水を飲みました。これまで色んな所でパッタイを食べてきたけれど、水を飲みたくなるほど濃いのは初めてです。それにもメゲズ(?)、そのレストランにその後も足を運んでご飯ものも食べてみたけれど、やはり味が濃い目です。家庭料理では味わうことがない、外食のお味。そんな濃い料理の中でマシだったのが、カレー(下の写真)。塩の代わりに香辛料を使用しているからでしょうね。



なるべく季節によって食べ物を変えようとしているわたしが、カレーを集中的に食べるのは夏。以前(今でも?)「おせちもいいけどカレーもね♪」というTVコマーシャルが冬に流れていたけれど、香辛料を多用することで発汗を即し、体を冷やすカレーを食べるのはやはり夏。とは言ったものの、わたしは冬野菜である人参入りのカレーが好き。夏に人参なしのカレーを食べるのか、それとも冬に人参入りのカレーを食べるのか、というジレンマに陥ってしまうのだけれど・・・。日本にこの冬一時帰国したときはしっかり人参入りカレーを食べたような気がするな。写真のカレーもしっかり人参入り。それも冷凍っぽいし。まっ、ジレンマを感じつつも深くは悩まず、「まっ、イイか」で済ませてしまうところはわたしの長所ということで。(←いい加減なだけ)

ちなみに、わたしは今日から一応夏休み。「クレヨンしんちゃん」の妹・ひまわりちゃんに敬意を表することと合わせ、ブログのテンプレートを夏仕様に変更しました。夏の暑い日にはカレーを食って体温を下げると、冷房の必要度が違ってくる?

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院生が陰性に?

2007-05-22 | 
今年のプランタン(春)、わたしには去年までとは明らかに違う点が一つ。それは、去年まで愛飲していたジュースや豆乳を今年は飲んでいないこと。去年までは、自転車を漕いだ後に行きつけの自然食品店が製造&販売するジュースを一気飲みしたり、風呂上がりに豆乳をゴクゴク飲んだりすることが何よりも楽しみだったのに・・・。マクロビでいうと、現在わたしの体は陰性である、ということなのでしょう。何たってわたしは院生ですからね。(←ベジタミンゴールドさんの癖が移ったゾ

おバカギャグはともかく、マクロビではジュースや豆乳は陰性に属するはず。で、体は自然と陰陽のバランスを取とうとするため、陰性のジュースや豆乳を欲するのは陽性の人。陰性の飲み物を欲しないわたしは陰性だから、ということになるのでしょう。だとしたら、陽性である玄米を陰性のわたしが食するのは、マクロビの見地からすると理に適っていますね。わたしは陽性の玄米を要請する!(←やめろっ、チューに!

ジュースや豆乳を飲まないんだったら、代わりに何か飲んでるの?風呂上がりに水をちょこっと飲むくらいですかね~。(写真は、台所でわたしにおねだり中のDinky。)元々水分を大量に摂取するほうではないので。でも、夏になって暑くなったらジュースや豆乳を飲みたくなるか、注目です。

でもな~、「陰性だからこれを食べてあれは食べない」なんて言ってられるのも、大量消費社会で生活しているからだろうな~。マクロビって、いろんな種類の食材を取捨選択できる贅沢人向けの教えなのかも。厳密に自給自足して季節の作物を食していたら、マクロビは不要?

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プランタン系スイーツ尽くし♪

2007-05-12 | 
わたしの行きつけのコーヒーハウスが変わりつつあります。先週から毎日のように通っているのが、「Wandering Goat Coffee House」という名のコーヒーハウス(上の写真は看板)。この店名をあえて日本語訳すると、「迷える子羊ちゃんコーヒーハウス」というのでしょうか?下宿先から自転車で10分弱、行きつけの自然食品店の近くです。

このコーヒーハウスは、オレゴンの地元経営の企業らしく社会意識が高いのが特徴。例えば、

●提供するコーヒーは100%オーガニック&フェア・トレード
●地元の電力会社から供給される、100%風力による発電を利用
●コーヒー豆を炒った後に残る豆の皮は堆肥に
●使用済みのコーヒー粉は畑の肥料に利用
(使用済みのコーヒーの皮や粉を肥料に利用するってこと、他のコーヒーハウスでもやっているのでしょうか?)

フェア・トレードに加え、コーヒーハウスとしてできる範囲でgreen活動をしている姿に好感が持てます。

社会意識が高いことに加えてこの「迷える子羊ちゃん」のもう一つの特徴が、提供するスイーツ全てがオーガニック&プランタン(乳&卵不使用なので一般にはビーガンという)であること。という訳で、わたしがこれまでにこのコーヒーハウスで食したスイーツをご覧あれ。値段はどれも2.5ドル前後です。


(定番のバナナ・ブレッド)


(リンゴ&アーモンドのタルト。この写真は失敗


(わたしの一押し、ブルーベリー・コーヒーケーキ。上の皮部分がちょっと甘過ぎるけれど、コーヒーと一緒に食べると何とかOK)

三点とも全体的に甘過ぎないところが。これらのスイーツの他にも、上に砂糖らしきものがぶつぶつのっているスコーンや、チョコレートの生クリームを使ったケーキがあるけれど、わたしには見ただけで甘過ぎる!

ちなみに、以下二点はわたしがこの冬実家で作ったものです。


(リンゴケーキ)


(ブルーベリー・チーズケーキ)

どちらとも砂糖不使用で甘さ控えめ。デザートとしてだけではなく、食事としてもいただけます。両方ともお店で出しても恥ずかしくない!?でもな~、「何でも甘くなくっちゃ!」のアメリカ人には不評だろうな・・・。

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「食」にもスポットライトを!~銃乱射事件報道の感想~

2007-04-27 | 
バージニア工科大での銃乱射事件から一週間半が経過。「容疑者を銃乱射へと駆り立てたのは何か?」という疑問を抱いている人は多いだろうし、メディアもその疑問に答え(ようとす)る多くの記事を出しています。が、多種多様な個人的&社会的要素が原因(だろう)として挙がるなかで欠けている要素があるように感じます。それは、

食。

日本の食育提唱者が主張している「キレる子どもは食に原因がある」が的を得ているとするならば、容疑者の「普段の食生活」というのも原因の一つとして注目されてもいいのでは?米誌ニューズウィークの特集では、容疑者の子ども時代(これはお決まりですね)や銃犯罪を犯しやすい環境にあるアメリカの文化&社会構造、それに犯罪者の脳の構造といった生物的な要因まで幅広く網羅していたけれど、容疑者の食生活に対する言及は全くなし。栄養学者は食生活と犯罪の関係に注目しているのかもしれないけれど、食は身体の健康を左右するだけだとメディアや世間一般は思い込んでいるのか、食が精神の健康状態を左右するという考えは一般的ではないようです。

はたして、食は人間の行動を決定する要素なのか?ある新聞記事が「無差別銃乱射事件が増えたのは1960年代以降」だと報告していたけれど、その時期は今や不健康の代名詞、ファストフードの全盛期と一致しています。一般に不健康だと言われるアメリカの食生活と無差別銃乱射事件の頻発との間には関連性がない、と言い切れるのでしょうか?容疑者の食生活についてわたしは全く知らないけれど、いわゆるヘルシーな食事を好まなかったし食べていなかったのではないかと想像します。食には無頓着だったか、好きな食べ物があればそれに執着してそればかり食べていたような・・・。

ここでわたしは、「容疑者を銃乱射へと駆り立てたのはキレやすい食生活が原因だ!」と主張しているわけではないので、念のため。どのような食事が人間をキレやすくするのかという疑問はおいとくとして、不健康な食生活”だけ”が容疑者を銃乱射へと駆り立てたのならば、アメリカは毎日銃乱射だらけになりますからね。ただ、「キレやすい食生活」という要素が他の様々な社会的&個人的要素と結びついたとき、無差別銃乱射のような凶悪犯罪を起こす原因になり得るのでは、といういわば仮説です。もし今回の容疑者が(今回の容疑者も?)キレやすい食生活を送っていたということが分かれば、反社会的行為を阻止する一つの手段として「食生活の改善」という課題が成立するのでは?

人間形成において食は重要な役割を果たすような気がします。メディアには、犯罪者が出来上がる過程における食の役割にも注目してほしいな。

(写真は、わたしが最近ハマッているsweet brown rice。「甘玄米」という言葉が日本語にあるのかどうか知りませんが、玄米にしては滑らかで食べやすい。ごつごつした感じの玄米も好きですけどね。銃乱射犯は玄米は・・・、食べてなかったろうな、おそらく。玄米食えばみんなが善良人になるわけではないと思うけれど)

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「オーガニック vs. ローカル」のジレンマ

2007-03-19 | 
去年11月に訪れたペンシルバニア州フィラデルフィア。そこである日、リンゴを買おうと思ってWhole Foods Market(世界最大の自然食品スーパー・チェーン)に入りました。店内にはorganic とconventional(農薬使用)の二種類のリンゴが。Conventionalには見向きもせずにオーガニック・リンゴを手にとって見ると、その産地は西海岸のワシントン州。「う~ん、ここは東海岸だぞ。何千キロ運ばれてきたんだ?」と、自分も西海岸から東海岸まで運ばれてきた(?)ことを棚上げして、しばし買うのを躊躇してしまいました。恐らく、Whole Foods Market用にリンゴ栽培をしている大農園がワシントン州にあるのでしょう。でもな~、リンゴだったら秋の東海岸でも栽培されているはず。晩秋の東海岸にいて西海岸産のリンゴを買うのもな~、と思いつつ、結局買いました。皮をむかずにかじるつもりだったので、もし地元産だったとしても農薬使用のリンゴを買う気は最初からなかったです。(余談ですが、Whole Foods Marketが、やはり自然食品スーパー・チェーンであるWild Oatsを吸収する形で合併することを先月発表しました。益々巨大化するWhold Foods。ちなみに、Wild Oatsの本部はコロラド州ボルダー。写真は去年4月、そのボルダーで撮影したWild Oatsです。)

地元でオーガニック栽培された食材が手に入るのが一番なんだろうけれど、日常生活においてオーガニックとローカルのジレンマによく直面します。遠くから運ばれてくるオーガニック食材と農薬使用の地元産食材、どちらを選ぶべき?「地元」って具体的にどの範囲を指すの?

これらの疑問について論じた記事が、先々週発売になったニュース週刊誌『タイム』に掲載されていました。この記事を執筆したJohn Cloudさん自身の結論を先に述べると、オーガニックよりもローカル、だということ。Could さんはローカル農業をサポートするCommunity Supported Agricultureというプログラムに参加していて、地元の有志といっしょにローカル農業に出資し、週一(冬季は月一)食材を自宅に届けてもらっているそうです。(「ローカル農業」と言っても、Cloudさんが住んでいるマンハッタンから300キロも離れているけれど。)そのプログラムの目的は、食材はスーパー・マーケットが作るのではなく、人間が汗水と土にまみれて作るということを消費者に実感させること。消費者は実際に農作業を見学することもできるそうです。生産者と消費者の結びつきを強めることが目的の、このCommunity Supported Agriculture。昨日の記事と関連させて言い換えると、食産業が促進してきた自然界と人間界の分離を再び合体させようという試み、とも言えると思います。

このプログラムを通じてCloudさんは無農薬の野菜を入手しているけれど、果物は農薬使用。それに、卵を産む鶏は放し飼いとはいえ、その餌・・・・・・じゃなかった!「食事」には農薬使用の穀物を与えているのだとか。自分の口に農薬が入るのは気になるけれど、何千、何万キロも離れた場所から運ばれてくるオーガニック食材よりは、自分が食べる食材の栽培場所がわかるローカル食材を選ぶ、とCouldさんは述べています。

その記事の中で興味深かったのが、シリコンバレーに本社があるGoogle内のカフェテリア、「Café 150」の話。2004年にフード・サービス部の部長、John Dickmanさんが入社したとき、Googleのカフェテリアの基準はオーガニック。しかしその後、Dickmanさんはオーガニックよりもローカルを重視する方針に変えたそうです。オーガニックと言えども、大量の燃料を使って食材を輸送することに異議を唱えて。そう、カフェの名前にある「150」という数字は、150マイル(約240キロ)内で生産される食材しか使用しないという意味だそうです。食材が比較的豊富な北カリフォルニアだから、150マイルに限定できるのでしょうが。その名前に忠実に、トロピカル・フルーツは出さないし、トマトや果物は缶詰や瓶詰めにしてオフシーズンには提供しているそうです。(コーヒーも提供しないのでしょうか?)

この「オーガニック vs. ローカル」のジレンマ、ある意味「今さら?」って感じがしないこともないですが・・・。この問題は、自然食運動のパイオニア達がすでに直面していたこと。この町で最も早く登場した生協、Growers Marketの設立当時のメンバーの一人と5年前お会いしたとき、1970年頃すでにこの問題に直面していたことを聞きました。生協の理想は当然、無農薬食材とローカル農業のサポート。が、やはり、地元オレゴンで農薬を使って栽培した食材と、カリフォルニアで無農薬栽培した食材どちらを生協は仕入れるべきかで、生協メンバー内で論争があったのだとか。その時も、農薬を使用していてもローカル農業支持で決着したそうです。


(写真の中央右に見える建物がGrowers Market。週2回オープンしています。今でも対抗文化の香りがぷんぷんしているオシャレなマーケット。60年代や70年代に盛り上がったアメリカの対抗文化の雰囲気を経験したい人にはお勧めです。ちなみに、中央左の建物はプランタン系レストラン。やはり運動系の香りがぷんぷんです)

だったら、わたしもフィラデルフィアのWhole Foods Marketで、西海岸産のオーガニック・リンゴよりも農薬使用の地元産リンゴを選ぶべきだったのか?(農薬使用は地元産だったと仮定した場合だけれど。)皮をむかずにかじるつもりだったので、オーガニックかな。でも、リンゴではなくて料理に使用する食材を選ぶんであれば、遠くから来るオーガニックよりは農薬使用の地元産食材を購入するかもしれません。

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食志向のパラダイム・シフト

2007-02-18 | 
「植物だって生きているんだから菜食主義なんておかしい、肉だって感謝して食べればいいんだ」と思う方へ。

あなたが人肉食主義者に会ったときに、豚や牛だって生きているんだから人間を食べないのはおかしい、人間の肉だって感謝して食べればいいんだ」と言われたらなんと答えるのでしょうか?

或は、「猫肉を食べない」「犬肉を食べない」人に向かって、「犬猫も生きているんだから、牛や豚と同じように感謝して食えばいいんだ」と思うのでしょうか?

各人に線引きがあります。その線の位置が少し違うのです。

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上の発言は、kawauso999さんの記事からのを引用です。この記事、特に最後の「各人に線引きがあります。その線の位置が少し違うのです。」という言葉にハッとさせられました。

わたしが以前『「ベジタリアン」という言葉の問題点』で指摘したように、わたしが気になっているのが「菜食と肉食」という二極分化。肉食の正当性を問われた肉食者がdefensive(防衛的)になったり攻撃的になったりする傾向があるのは、「菜食 vs. 肉食」という二極化された枠組みの中で食志向を捉えているからではないでしょうか?戦争やチーム・スポーツのような二極化の枠組みで考える議論では、「非難&攻撃 vs. 防御&反撃」という生産性のない議論に終始しがちのような気がします。平和主義者を自認する”菜食者”が多いようだけれど、「肉食をやめて菜食を!」というような「菜食と肉食」という二極化枠組みで食志向を判断していると皮肉にも、「菜食 vs. 肉食」という対立土壌を無意識のうちに作り出しているように感じます。菜食者が「肉食をやめて菜食を!」と言うときの前提にあるのは、"善(菜食)"と"悪(肉食)"ですからね。

しかし、食志向というのは肉食と菜食の二種類だけではありません。ご存知のように、世界中に存在する食志向というのは様々です。こららの食志向を大きく二つに分類すると肉食と菜食に分かれるのかもしれないけれど、このとき「肉を食べるか、食べないか」を分類基準にしているから、肉を食べることの是非を巡って”肉食者”と”菜食者”の間で不毛な摩擦が起きるのだと思います。

そこでわたしが提案したいのが、”パラダイム・シフト"。「菜食 vs. 肉食」という枠組みで食志向を捉えるのではなく、例えば”肉食者”は”肉食者”としての枠組みの中で自分の食志向について考える事が可能です。一口に”肉食”と言っても、肉食には様々な形態があります。「菜食 vs. 肉食」という枠組みで肉食の是非を考えるだけではなく、「肉食をする」という前提の下に以下のような問いについて考えることも可能です。

「牛、豚、鶏の肉は市場に出回っているのに、なぜ人間や犬猫の肉は市場に出回っていないのか?」

「工場制畜産で生産された肉が健康面、倫理面、環境面で問題なら、家族経営で生産されたオーガニック・ミートならOKなのか?卵だったら放し飼いで生産されたのはOKか?」

「現代社会で肉を食べるのと、昔、例えばネイティブ・アメリカンが狩をしてその肉を食していたのとでは、肉食の文化的な意味、それに環境や健康への影響などについて違いがあるのか?」

これらの問いのように、"肉食者"が肉食自体について考えることが可能です。このような思考方法を取ったほうが、自分の食生活に対してもっと生産的なアプローチができるような気がします。

以上、食志向について考える場合、「菜食 vs. 肉食」、つまり、どちらが(より)善でどちらが(より)悪かという単純な二極分化から脱却して思考枠組みを変えること、つまり”パラダイム・シフト”をお勧めします。「菜食 vs. 肉食」という枠組みだけで考えていると、自分(味方)の食志向の正当性と他者(敵)の食志向のあら捜しに終始してしまいがちになるような気がします。

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松茸&青リンゴでオレゴンの秋とおさらば

2006-12-06 | 
「次回の更新はいつになるか分かりませ~ん」と言いながらすぐ更新してしまうのは、このブログでは常識?(←と言うより、いい加減

9月初旬から3ヵ月留守にしたので、今年はオレゴンの秋を堪能できずじまい。と思っていたら、この町名物の自然食品店で今日の夕方、松茸を発見!夕食食べたら明日の朝からはまた留守なので、小さめの松茸を一切れだけ、2ドルちょいでご購入♪

松茸ご飯を食べたかったけれど、米の在庫はすでになし。で、スパゲティ&オリーブオイル一食分が残っていたので、それを使用してさっさと作ったのが写真の松茸スパゲティ。う~ん、マ・ツ・ケ・ン・・・じゃなかった!マ☆ツ☆タ☆ケ。あの食感&風味が溜まりません。松茸を炒める時の風味も溜まらんかったス。

ちなみにデザートは、下宿先の裏庭でできた青リンゴ(写真下)。これは甘酸っぱい香りが幸せな気分にしてくれました♪先日東海岸から帰って来てオレゴンには3日しかいなかったけれど、松茸&リンゴでオレゴンの秋を堪能しました。



と言う訳で、次回の更新はホントに日本からになります。

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甘~いアイスの緑茶に凹む・・・

2006-11-23 | 
2日前に訪れたデラウェア州ニューワーク(Newark, Delaware)。そこにあったチェーンのカフェ・レストランで、アイスの緑茶を発見。アメリカでは緑茶がじわじわと浸透しているようだけれど、ついにチェーンのレストランまで!寒い日だったけれど厚着して歩き回っていたら暑くなったので、うれしくなって思わず注文♪

で、一口飲んでみると・・・。「うっ、これは一体何じゃ!?」なんか甘~い味がするだけで(シロップ?)、緑茶の味は全くなし。ここは、「何でも甘くなくっちゃ!」のアメリカだということを忘れてました・・・。

甘味料入れてまで緑茶飲んでんじゃねえよ!」(←これも自己文化中心的な発言?)

この旅行が終わって日本に里帰りしたら、香り高いお茶をたっぷり堪能して、この甘ったる~いアイス緑茶にリベンジ!?

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ニューイングランドの秋はアップルサイダーで決まり!

2006-11-05 | 
土曜日の今日は結局、ボストンの北40キロに位置するローエル(Lowell, Massachusetts)に電車に乗って来ました。19世紀のアメリカにおける繊維工業の中心地として名を馳せた町です。産業革命や女性労働、それに公害など、様々な問題でアメリカ史に登場する町なので一度見ておこうと思いました。

今日は土曜日ということもあってか、街は静か。コーヒーハウス中毒のわたしは「スタバくらいないのかな~」と思って街歩きをしていると、地元経営らしきコーヒーハウスを発見。しかも、ホットのアップルサイダーがあるではあ~りませんか~!それにそれに(←あんた、落ち着いて)、お代わりはただ!!当然お代わりしましたよ~。(ただし、チップ箱に1ドル入れましたが。)


(このコーヒーハウスの看板。写真では見えないと思いますが、「Coffeehouse」とせず「Coffeehaus」と発音通りに明記しているのが洒落ている!)

先日書いたように、ニューイングランド地方ではコーヒーやお茶よりもアップルサイダーだろって思っていたので、それが飲めるコーヒーハウスがあって嬉しい限り。(リンゴが地元産だとは限らないけれど。)ちなみにこのコーヒーハウス、コーヒーはフェア・トレード&オーガニックのコーヒーを使用しているし、店員さんの対応もだし、店も落ち着いているし言う事なし。ボストンやニューヨークにもこんなコーヒーハウスがあればなぁ~。


(トイレに入ったらいきなり目に入ったのがこれ!まだハロィーンの飾り付けをしていました

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カレー・ピッツア!?

2006-11-02 | 
オレゴンと比較すると、ベジタリアン・フレンドリー度がイマイチのボストン&その周辺(それでも、ベジタリアンは無視されている日本よりはマシ)。岩山が多くて肥沃な土地とはいえないニューイングランド地方では、肉食が人類の繁栄を支えてきたそうなので、この辺りでベジタリアンするのは邪道?

それでも、ハーバード大の近くにベジタリアン・カフェ(写真上)が一軒あります。利用している図書館が夜8時前までオープンしていた今日は、夕方5時に休憩を兼ねてそのカフェで夕食。で、注文したのがビーガンのピーナッツ・カレー。今日は半袖で十分なほど暖かかったので、体を冷やしてもOKだと思ってカレーを注文しました。10分ほど待って出てきたのが、下の写真の物体です。



んっ!?これがカレー!??もう一度よくメニューを読むと(←注文する前にしっかり読めよ)、ピザのパンの上にカレーがのってくると書いてありました。カレー・ピッツアなんですね~。米も少しだけれど入ってました。結構イケたけれど、全部食べると腹がパンパンマーン!それに以前言ったように、わたしはピッツアは4年に一度(?)食べるだけでいいんだけれど、前回食べてから4ヵ月しかたっていない!今後8年はピッツアを食べなくてもいい、という感じです。

ちなみに下の写真は、前回のボストン滞在中に同じカフェで食したヌードル・サラダ。これは量が少なめでさっぱりしていて良かったです。でも、寒くなってくると冷たい食事は控えます。




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お茶を飲むとホットするけれど・・・

2006-10-31 | 
昨日閉幕したスケートアメリカの開催地、コネティカット州ハートフォード。その寂しいダウンタウンで唯一わたしの眼鏡にかなったのが、お茶の種類が豊富だったあるコーヒー・ハウス。ここ何年かはコーヒーをほぼ毎日飲んでいるけれど、やはり中国茶や日本茶も好き。特に、バタ臭い(?)アメリカでお茶を飲むとホッとします。

今日からまた通い始めたハーバード大の近くには、お茶が飲める喫茶店が2軒あります。そのうちの一軒から、今日は資料集めの合間にウーロン茶をテイク・アウト。何かつまみが欲しいと思って食べ物をチェックしたら、ビーガンのチョコレート・マフィンが!食べようかと思ったけれど、マフィンの上には白い粉がたっぷりと・・・。覚醒剤なわけがないので白砂糖なのでしょう。元々白砂糖は摂取したくないことに加え、もうすぐ11月。そろそろ砂糖やチョコレートなどの南国産の食材とお別れし、「冬眠」に入る時期です。よって、チョコレート・マフィンはパスしました。

ちなみに、お茶っ葉は中国や日本から運ばれてくることを考えると、「地産池消」の見地からはアメリカでお茶を飲むのは邪道なのかも。ではアメリカで、例えば今いるボストンでは冬には何を飲む?ホットのアップル・サイダーが理にかなっているのかもしれません。

(写真は、ハーバード大の図書館の前からパチリ。この景色を見ながらウーロン茶を頂きました)

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ラーメン屋のラーメンに感動♪

2006-10-16 | 
日曜日の今日、市立図書館がオープンするのは午後のみ。ということもあって昼前、ニューヨークのイースト・ビレッジご在住の方と待ち合わせをしてブランチして来ました。その方に「ブランチを食べたい」と事前にリクエストしてあったので、「どこに連れてってくれるんだろう」と興味津々♪

で、その方に連れられて行ったのが、ラーメン屋!ラーメンは嬉しい予想外でした。わたしがもし、「肉を使用した料理を一品だけ選べ」と言われたらリクエストするのが、ラーメン屋のラーメン。インスタントのラーメンは、やっぱりインスタントの味だし・・。ラーメンはやっぱりラーメン屋で!

と言ってもわたし達が食べたのは、野菜オンリーでだしをとったラーメン(写真。器に黒い模様がついているように見えるのは海苔です)。う~ん、インスタントと違って味にコクがあります。ラーメンだからもちろん、ずるずると音を立てて食べました。えっ?音を立てて食べるなんて、アメリカ人から見たら汚い食べ方?そんな自己文化中心的なアメリカ人はほっておきましょう!(←「・・・」)それはともかく、ラーメンは油っぽくなくてさっぱりしていたから、お腹が落ち着きました。こんなラーメンが食べられるなんて、さっすが~ニューヨーク!(←「ニューヨークはもう十分だから次の場所に移動したい」と言ったのはどこの誰!?)

ちなみに今日はこれから、美容院でカット・モデルをするので「ただ!」で髪を切ってもらって来ま~す。やはりニューヨークはいいですね♪(←「・・・」)

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