oregonian way of life. 

オレゴンでの学生生活から南下して社会人生活へ。IT産業でホットなサンフランシスコ・ベイエリアで地味~に文系の仕事してます

「変人」のエネルギー&創造力に期待

2006-06-12 | 
夏になってサラダと同時にわたしが食べ始めたのが、シリアル。わたしは、特に朝食には和食が食べたいし、豆乳をかけて食べるシリアルは冷たいので(温かいホット・シリアルもありますが)、夏限定で食べています。店で売られているシリアルのほとんどがはちみつ入りですが、写真左のバニラ&アーモンドのシリアルはビーガン用で70%オーガニック(写真右は豆乳)。この町にある会社の製品で(デトックス茶と同じ会社)、この会社は売り上げの10%を平和活動に寄付しているとか。「う~ん、わたしって、相変わらず正しい消費者!」(←自己陶酔

19世紀の終わりに登場し、アメリカの朝食に革命を起こしたと言われるシリアル。これを発明したのは誰?「過激な」菜食主義/菜食主義傾倒者たちです。世界で最初に朝食用シリアルを発明したのは、James Caleb Jackson 博士。1860年代、自分が運営していた診療所の朝食メニューとして、「Granula」という固~いシリアルを発明したのが始まりです。その後、自他共に認める「厳しい菜食主義者」だったジョン・ケロッグ博士がコーン・フレークを発明し(ついでにピーナッツ・バターも)、牛乳をかけるだけという手軽さも受け、朝食シリアルはすぐベストセラーになりました。

何かを生み出したり社会を変えていったりする原動力になるのは、多くの場合が現状に対する不満。シリアルが生まれたのは、「過激な」菜食主義者たちが朝食の現状を憂い、自分たちが理想とする食品を生み出そうとしたから。今では、アメリカの家庭には「普通に」あるシリアル。そのシリアルを発明したのは「過激な」菜食主義者たちだったということを、現在どのくらいの人が認識しているのか知りませんが・・・。

同じように、「この町では、オーガニック/自然/ベジタリアン食品が多く手に入るザマス、オホホ!」とわたしが呑気に言ってられるのは、1970年代の過激な(?)自然食運動家たちのおかげであることに、異議を唱える人はいないでしょう。言い換えると、わたしが現在「楽しいビーガン♪」できるのは、運動家たちが基盤を築いてくれて、その基盤の上にわたしがあぐらをかいているから。「何でもゆる~く&楽しくやりましょう、オホホ」というスタンスにはわたしは基本的に賛成ですが、そのようなお気楽&楽観志向だけでは世の中はなかなか変わらない、とも思います。わたし自身はいかなる運動にも直接参加する気はないけれど、運動家や活動家の功績は認めています。

今では「普通の」シリアルは、一世紀前の「過激な」菜食主義者が発明したもの――。『歴史を変えてきた人は、みな変人』でも言ったように、「普通の人」が引いてしまうような「変人」のエネルギー&創造力にわたしは期待しています。

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