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大日陰トンネルと縁側カフェ

2010-04-01 | 旅行記
寒い!と思わず口に出るほど「勝沼ぶどう郷」の駅は寒かった。
線路沿いにはソメイヨシノがチラホラ咲きだしていた。
満開になったらどんなに華やかだろう。(少々早く来すぎた!とブツブツ)

小雨降る中、気乗りしないまま歩き出した。
トンネルの中に入って、驚いた。レンガで造られた壁が美しい。
明治36年に開通し、その後のぶどうやワインの輸送に大きな影響を与え 
周辺地域に大きな革命をもたらしましたとか。


歩き出す前の不機嫌な面々。線路の上を歩いたり、子どもみたいに遊びながら
すっかりご機嫌に。
トンネルの所々に作業状況や、当時エピソード等書かれた
看板を読むにつれ気分はすこぶる高揚していた。

詳しいトンネルの情報は↓
http://www16.ocn.ne.jp/~e_kouiki/index.html

トンネルを抜けた所に町の情報館がある。そこから佐藤さんに
連絡してくださった。
深沢地区の活性化のために「フットパス」と「縁側カフェ」の
取り組みをしている事務局の佐藤さんが早速車でお迎えに来てくださった。

スイッチバックしないと行かれない狭い坂道を登ると佐藤宅の縁側カフェだ。
何とも懐かしい温かな木ぬくもり。縁側には猫が何故かぴったり。
猫好きのWさんの所に早速甘えに行くねこにゃん。



突然の訪問なのに、美味しい手作りのお漬物の数々。
写真を撮るのも忘れて美味しいお漬物とお茶を頂く。



佐藤さんの奥様は、私の想像では日焼けした年配の主婦だったのだが。
なんと、若い、明るい、かわいい~!
(大きなぼた餅を持って来てくださったからと、お世辞ではありません。)
伺えばなんと、わが娘と同い年。過疎化された山奥に明るい未来を感じたわ。

ご夫妻のお写真を撮らなかったのが悔やまれる。


「何もなかったので」とサツマイモの素揚げ・ウドの新芽の天ぷら。
労を厭わずさっとお接待してくださる。ご夫妻の仲の良いこと。
お話も楽しく、前からの知り合いのようなリラックス感。


美味しいわ~!っと大きな口を空けてパクパク頂く。





これ何だか分ります?お食事の後になんですが、外にある厠です。
屋根に苔が生えて何とも味がある。

奥様は「嫁に来てから、あそこは一度も覗いたことがない」って
笑いながら言いのけました。それじゃなきゃ!ネ。農村でこの明るさと
逞しさが貴重ですね。

佐藤さんご夫妻、本当にお世話になりました。また、伺わせてくださいね。


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14 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
レンガ造りのトンネル (anikobe)
2010-04-02 13:57:31
これにとても惹かれました。
このところ、レンガ登場のブログが続きましたので、よけい印象的です。
それに加えて、田舎での温かなおもてなしのお話に和ませていただきました。

このような人情深い方とのご縁は、殺伐とした出来事の多い昨今、嬉しいことですし、大切にしたいですね。
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anikobeさん (真蘭)
2010-04-02 17:27:17
トンネルを歩くなんてと、あまり気乗り
しなかったのですが、レンガを1枚1枚
この地の方々が焼いて作られたそうです。
100年経って、むしろ風格が出て素敵な
壁でした。

この縁側カフェの場所は、奥沢と言う村落
ですが、皆さんで力と知恵を出しあって
町の活性化を進めているようです。

心温まるお接待に感激でした。
この出会いを大事にしたいです。
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縁側カフェ (としちゃん)
2010-04-02 21:58:24
むむ、縁側カフェですか?
どうやって見つけたのかしら。真蘭さんの情報網はすごいわね。ぼた餅もおいしそうだわ。
私は縁側のにゃんこが気に入りました。
それとこけむした厠。怖いお化けが潜んでいそうね。
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としちゃん (真蘭)
2010-04-02 23:17:11
友人が山梨と武川に住んでいます。
彼女たちがご当地情報で色々準備
してくれました。

この猫かわいいでしょ。
縁側には猫が似合いますよね。

7軒の葡萄農家が協力して縁側カフェで
接待してくれます。

厠の建物すごく気に入ったんですが
(使いたいとは思いませんが)
携帯の写真なので上手く雰囲気が伝え
られないわ。残念!


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美味しそうですね (A子)
2010-04-03 23:08:45
お友達のぼた餅を頬張る写真、
すごくおいしそうです。
沢山のお漬物とサツマイモ等、
お接待って、お金は支払わないで
いいのですか?

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美味しかったですよ (A子さん)
2010-04-04 00:16:26
信じられないほど親切な方たちでした。
とっぜん伺ったのに、写真のような
お料理を、さっと作って出してくださった
のよ。
勿論お金は結構ですって。
それでは悪いので、みんなの気持ちだけでもとお金をポストに入れてきました。
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故郷では・・ (こむぎ)
2010-04-04 15:38:35
私の小さい頃の田舎の家では
「風呂」と「便所」は屋外でした
風呂は「五右衛門風呂」で鉄釜のような浴槽に板を踏んで入りましたよ
トイレは怖くてね~(笑)

暖かい縁側で「ばぁちゃん」と日向ぼっこしたり
豆の筋取りを手伝ったり・・・

そんな世界に今
若い人が頑張っているのは心強いですね
懐かしい風景です
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おもてなし (マサ)
2010-04-04 20:42:46
「勝沼ぶどう郷」には昨年初めて行って、ワインの試飲をずいぶんしました。「ずいぶん」では、もはや試飲とはいえないわね(苦笑)
でも、こんなトンネルがあるとは、知りませんでした。なかなか面白そうですね。

なんとも、温かいおもてなしですこと。素敵な方々ですね。佐藤さんご夫妻とは、もともとお知り合いなの?
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こむぎさん (真蘭)
2010-04-05 10:56:44
komugiさんの子どもの頃まは外のお便所が
普通だったのでしょうね。

此処のお嫁さんは40歳前半の若い方。
自宅も田舎だそうですが、外のお便所じゃない
とか。希少価値、でも使わせていただく勇気はありませんでした。笑

縁側は私の憧れでした。
陽だまりでお茶を頂きながら、干し芋を、
日本の原、風景が此処に残されています。
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マサさん (真蘭)
2010-04-05 11:02:24
覚えていますよ。昨年の迷子も含めて
ぶどうの丘とは反対側かも。
今度是非歩いてみてください。

そして、この縁側カフェのお接待を
受けてみて。
佐藤さんご夫妻は始めてお目に
かかりましたよ。
田舎の人の人情味と大地に根を張って
生きている人の素晴らしさに、感動すると
思うわ。
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