Naked Heart

その時々の関心事をざっくばらんに語ります

『ピカドン』その後

2006年09月11日 23時48分02秒 | ヒロシマ
今日は高千穂のレポートをお休みして、1件事後報告を。
8月10日の記事に書いたアニメ『ピカドン』を、8月28日に見て
きました。
結論から言うと、私が見たかった作品とは別物でした。
子どもが紙飛行機を飛ばす場面、勤労奉仕の女学生の姿、
原爆投下の瞬間だけ実写(風のリアルな画?)に変わる点、
等々私の記憶と重なる要素も多く、多分『ピカドン』もどこかで
見ていると思うのですが、私が最初に見た映像にあった筈の
いくつかの要素が欠落していて、これは違うと確信しました。

昨年7月16日の記事でも書いていますが、、「ピカ」と閃光が
走った瞬間、凍りついた絵の中の、人の目玉だけがスーッと
溶けて垂れ下がるように飛び出す描写(『ピカドン』では教室
の窓から空を見上げていた少年の顔が崩れ、目玉も落ちる
のですが、私の記憶では勤労奉仕の女学生や兵隊さんなど
複数の人の、目だけが次々と垂れ下がっていきました)や、
つい最近思い出しましたが、熱線に焼かれ炎に追われた人
たちが、防火水槽の中で黒焦げになる場面もあった筈です。
原爆が炸裂した瞬間も、画面が光で真っ白にならずに、黒い
背景に「ピカ」という字幕だけが出て、前述の目玉の場面が
流れ、続いて「ドン」という字幕の後、各所の惨状が描かれて
いたように記憶しています。『ピカドン』のような「きのこ雲」は
無かった気がします。
もしかしたら、目玉以外は動きが無い、紙芝居的映像だった
かも知れません。

1978年の『ピカドン』が、世界初の原爆アニメということなので、
私が見た'80年までに、それに続く作品がどれだけ作られたの
か分かりませんが、(ネット検索ではそれらしい作品は見つけ
られませんでした。)もしこれを読まれた方で、情報や手がかり
をお持ちの方、「私もそんな映画を見た」という方がいらっしゃれ
ば、コメント頂ければ幸いです。

次は黒澤明の『生きものの記録』を見ようと思ってます。

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