ついつい後回しにして、気がついたら1ヵ月半も放ったらかしに
してしまっていた『子どもと昔話』。今朝やっと、「うさぎ!」の
第3話を読みました。
今回のキーワードは「親切」と「自己責任」。小沢くんに対する
世間一般のイメージは「わがままな変人」かも知れませんが、
こういう文章を読むと、彼の持つ優しさがストレートに伝わって
きます。他者の痛みを「自分のおなかの中の痛みとして感じ
る」という表現、これは聖書の中でもイエスが「深く憐れんだ」
場面で使われる言葉ですが、小沢くんの知性と感性がこの
言葉によく表われています。彼の語る世界観は、一見ガイア
的思想にも思えるのですが、「痛み」(「改革の痛み」といった
経済的なことだけでなく、もっと深いもの)に重点が置かれて
いて、その痛みを共に担い、支えあうという、「十字架の神学」
にも通じる内容です。
「給仕さん」を通して語られるダーウィン進化論の解釈も非常に
面白かったです。こうやって私たちの「常識」をひっくり返すの
が、小沢くん好きなんだろうな。
今回、うさぎくんときららちゃんは、最後に少し顔を出すだけ
です。「自然を謳う商品には、それを製造するために破壊され
たものの名前が付いている」といううさぎのセリフにはニヤリ
とさせられますが、ちょっと寂しい。次回の活躍に期待します。
ところで、今号ではこの小沢くんの小説よりも、彼の父である
編集長・俊夫氏の靖国論(「日本を見つめる」)のほうが読み
ごたえがありました。文学にも小沢くんにも興味の無い方でも、
これはぜひ読んでほしいです。
してしまっていた『子どもと昔話』。今朝やっと、「うさぎ!」の
第3話を読みました。
今回のキーワードは「親切」と「自己責任」。小沢くんに対する
世間一般のイメージは「わがままな変人」かも知れませんが、
こういう文章を読むと、彼の持つ優しさがストレートに伝わって
きます。他者の痛みを「自分のおなかの中の痛みとして感じ
る」という表現、これは聖書の中でもイエスが「深く憐れんだ」
場面で使われる言葉ですが、小沢くんの知性と感性がこの
言葉によく表われています。彼の語る世界観は、一見ガイア
的思想にも思えるのですが、「痛み」(「改革の痛み」といった
経済的なことだけでなく、もっと深いもの)に重点が置かれて
いて、その痛みを共に担い、支えあうという、「十字架の神学」
にも通じる内容です。
「給仕さん」を通して語られるダーウィン進化論の解釈も非常に
面白かったです。こうやって私たちの「常識」をひっくり返すの
が、小沢くん好きなんだろうな。
今回、うさぎくんときららちゃんは、最後に少し顔を出すだけ
です。「自然を謳う商品には、それを製造するために破壊され
たものの名前が付いている」といううさぎのセリフにはニヤリ
とさせられますが、ちょっと寂しい。次回の活躍に期待します。
ところで、今号ではこの小沢くんの小説よりも、彼の父である
編集長・俊夫氏の靖国論(「日本を見つめる」)のほうが読み
ごたえがありました。文学にも小沢くんにも興味の無い方でも、
これはぜひ読んでほしいです。