憲法審「違憲」発言 政府・与党は火消しに躍起
安倍晋三首相やその取り巻きたちとの与党議員たちは、現憲法の日本国憲法は自主憲法ではなく、占領軍の押し付け憲法と言ってはばからない。たった10数人の、それも10数日で立案したものでしかないと言ってこき下ろしている。
しかしこの立案された憲法草案を審議したのは、他ならない我が国の国会であり、それでもって賛成成立したものである以上、自主憲法と言わなければならない。
押し付け憲法と言う者たちは、まるで米国の議会で成立させたものを我が国に押し付けたみたいに言う。
こういうことが判らない者が多い。
憲法審査会での参考人が、安保法制などして憲法改正するのは憲法違反だと言っている。
この事に関しても、日本国憲法では第9条において戦争放棄を謡っている。
しかしそれを幸福権の憲法13条と24条、そして生存権を示した憲法25条から、この幸福権と生存権の上に立てば自衛権が許されると解釈されてしまっている。
これでは先に示した9条は下身にさせて、幸福権と生存権から9条を見て取ろうとしている。言わばバスに乗ろうと並んでいるのに、後から来た者が前の場所取りするようなもの。
正しく日本国憲法を見据えるならば、第9条の戦争放棄の精神を柱とし、その柱の中での幸福権と生存権を養っていくことが大切になる。
民主主義とても、基本的人権である自由と平等も、節度を踏み外してしまうような自由人権ならば、最早民主主義はないに等しい。
憲法も、国民が国民の手によって制定した自主憲法である。
他国の国民が制定したものを、押しつけられたものではない。
ここのところをしっかりと胸に据え、戦争放棄のもとに国民の幸福と生存に勤めていくのが、今の政治に求められる。
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/sankei-plt1506050054.html